春めいてきたこの頃、そろそろ野鳥たちへのエサやりも終わりを迎えようとしています。 とはいえ、ここのところの冷え込みは野鳥たちにも厳しかったと見え、2月後半からぱったりと姿を見せなかったシジュウカラが、ここ数日はエサ台で筆者の登場を心待ちにしています。 昨年の暮れに野鳥に関するコラムを書きました。 [331]この冬、寒さに負けずカワセミ観察はいかが (2016年12月16日掲出) この中で野鳥を呼び寄せる方法について、筆者なりにまとめたつもりでした。ところがどの世界にも先達(せんだつ)はいるものです。 野鳥を庭に呼ぶ方法をまとめた本がありました。 「野鳥が集まる庭をつくろう おうちでバードウォッチング」 (藤井幹・井上雅英 共著/誠文堂新光社) この本の白眉(はくび)はなんといっても、野鳥たちの「水場をつくろう」ということです。 鳥たちに欠かせないのが、羽毛の毛づくろい。それには水浴びが一年中欠かせないそうです。勘違いしていました。鳥たちの水浴びは暑いときだけするものではなかったのですね。 うかつにも筆者は水場をつくったことがありませんでした。今年の春からはさっそくエサ台の代わりに水場を提供いたします。 ※今週も庭は大賑わいです。 また、庭木はあればいいというわけではなく、その地域に古くから根付いた植栽を心がけましょう、とのこと。 確かに野鳥は何百年、いえ何千年もこの地域に住んでいたり、渡りで毎年やって来ています。私たちがおしゃれだからといって突然、外国の樹木を植えたところで、鳥たちは見慣れぬ木に警戒するだけです。また、鳥は木の実を食べてその種子を運ぶため、その地域に根ざした果物や実をあげることも大切です。 とても奥の深い知恵が詰まった本です。 これから野鳥を庭に呼ぼうとお考えの方には、最適のガイド本となるでしょう。(水) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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