当コラムでは何度か野鳥についてご紹介してきました。今年の冬も、筆者の事務所に幾種類かの野鳥が訪れています。 スズメ、メジロ、シジュウカラ、キジバト、ヒヨドリ。冬場になるとみんな入れ替わり立ち替わり、エサをもとめてわが家へやってきます。これらの鳥は一年中同じ所に棲み続けている留鳥(りゅうちょう)で渡りをしません。 ※クルミを咥えて飛び立ったばかりのシジュウカラ 冬以外はエサは与えないのですが、それでも彼らは夏や秋に、ときおりわが家の様子を見に来ます。 なじみの鳥たちが、筆者の姿を確認するとピーッなどと一声啼いては飛び去っていきます。なんとなく見守られているような、ご近所づきあいをしているような気分です。 一方、季節によって住み処を変える鳥は渡り鳥で、ツバメやハクチョウがよく知られているところです。筆者の所にやってくる冬の渡り鳥には、ジョウビタキやカモがいます。ジョウビタキはエサももらえないのに、なぜうちにやってくるのか、まったくの謎です。 ※フェンスにたたずむジョウビタキ カモは近くの川に舞い降りては、グワッグワッと鳴き声を響かせています。その声を耳にするだけで、水辺にいるような気がしてくるから不思議です。 どうやらカモたちは、近くの小金井公園にある池を根城にしているようで、気晴らしなのかエサを探してなのか、フラリと飛んできます。 ※カモたちが泳ぐ小金井公園の自然池 ときたま、キツツキの仲間のコゲラもやってきて、コンコンとひとしきり庭木を叩いて戻っていきますが、コゲラだけはエサのあげようがありません。 野鳥が集まる庭にするため、筆者がやってみた工夫をいくつかご紹介しましょう。 1)ネコが庭に侵入しないようにする 事務所の庭はネコが出入りしていましたが、それをやめさせました。 2)庭木を整理して、止まりやすい枝を残す いざというとき野鳥がすぐに飛び立てるように庭木の剪定をしました。一方で止まりやすい枝は残しました。 3)野鳥がやってくる時間帯を知る 野鳥は個体ごとにやってくる時間が決まっています。その時間に合わせてエサを切らさないようにします。 4)エサは最小限に 際限なく大量にエサがあると、野鳥は食べ過ぎてしまいます。一度で食べきれる少ない量を与えます。イメージとしては「野鳥の立ち食いそば屋」を経営している感じでしょうか。もちろん、お代は一銭もいただけませんが・・・。 5)野鳥の特性に合わせたエサとエサ台を用意 野鳥の種類ごとにエサを用意します。エサ台は野鳥の大きさやとまり方、くちばしの形などにあわせて、たべやすいものに工夫します。 逆に言えば、その鳥に食べにくいエサ台にすれば、近寄ってこなくなります。 ところで、筆者が見たいと思っているのに、まだ出会ったことのない野鳥がいます。 それは、カワセミです。 カモたちと同じ池にいるようですが、残念なことに筆者は目にしたことがありません。 朝のうちに公園の池を通りかかると、幾人ものカメラマンが望遠レンズを抱えて、じっとカワセミの到来を待っています。 ※カワセミを待つカメラマンたち 水辺の青い宝石、ヒスイとも例えられるカワセミは、スズメほどの大きさで非常にすばしこい鳥ですから、撮影するのはなかなか難しそうです。 Googleの検索で「カワセミマップ」と入力すると、東京周辺でカワセミを観察できる場所が、地図上に現れてきます。 「カワセミマップ」 ※小金井公園のカワセミスポット 今年の冬はこの地図を片手に、ぜひカワセミを探し歩いてみてはいかがでしょうか。(水) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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