日本の鉄道ダイヤは正確に運行されていることで、世界的にも有名です。 ところがこの夏、列車を遅らせたことで、警察署から表彰状を受けた鉄道運転士がいました。JR東日本山形運輸区の主任運転士、武田航さん(37)です。 畑に急病人「救助に向かいます」 快速列車止めた運転士 (山形県長井警察)署によると、8月1日午前10時50分ごろ、武田さんはJR米坂線新潟発米沢行き快速列車を運転中、山形県飯豊町小白川で男性が畑であおむけに倒れているのを発見。列車を緊急停止させ、ワンマンカーのため「急病人の方がいるので救助に向かいます」とアナウンスして、列車から降りて救護にあたった。近くで無人駅を巡回していた村上駅助役の高沢光秋さん(58)も連絡を受けて現場に。氷を運んだり、救急車を誘導したりした。 (朝日新聞DIGITAL 2018年8月30日掲出) 安全に乗客を運ぶ運転士の業務だけでなく、周囲全般に注意を払っていたことがこのナイスプレーにつながったのですね。 なお、倒れていた方は「80代の高齢者。軽い熱中症で命に別状はなかった」(前出記事より)。とはいえ畑で倒れたおじいさんがだれにも気付いてもらえなかったら、もっと重篤な状態に陥っていたことでしょう。 ◆ 今年の夏は、これまでに経験のない猛暑続きの夏でした。いえ、本日も夏の暑さは進行中ですが・・・。 この暑さがただならぬことの証拠は、熱中症で救急搬送された人数にも表れています。 熱中症、今シーズンの救急搬送は過去最多の7万1266人 熱中症で救急搬送された人が、2018年8月5日までで7万1,266人に達し、2008年の調査開始以来過去最多となったことが、総務省消防庁の速報値からわかった。死亡した人は138人で、3年ぶりに100人を超えた。暑い日は今後も続く見込みで、熱中症には引き続き注意が必要だ。 (Response 2018年8月7日掲出) 8月6日から26日までの速報値は、1万6638人(総務省消防庁・公式サイトから筆者が計算)ですから、合計で8万7904人の方が、熱中症で救急車のお世話になっています。 救急救助・熱中症情報(総務省消防庁 公式サイト) http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html 昨年の5月から9月までの5ヶ月間が5万2984人ですから、今年はあと一ヶ月を残して、熱中症の発生数はすでに1.6倍以上。 今年の猛暑がいかに過酷かを証明していますね。 「暑さ寒さも彼岸まで」 あと一ヶ月間は、体調管理に気をつけましょう。(水田享介) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ■関連リンク FDMA/総務省消防庁 公式サイト http://www.fdma.go.jp/ --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
出来事一覧へ |