夏休みも残す所、あと10日あまり。今年は幸いなことに、9月1、2日が土日のため、二日分のおまけがつく地域もあるようです。(ただし、東北・北海道・関東では8月26日までが大多数) 夏休みの頭痛の種は「自由研究」という名でありながら、子どもの自由を奪う難題があります。それと双璧をなすもうひとつが「読書感想文」ではないでしょうか。 読書感想文の何が大変かというと、時間をかけて本を読まなければならないこと。それに加えて、自分の感想を自由に書きなさいという、一見やさしげな、しかしハードルの高い課題にあります。 自由に書きなさい、といわれるとどう書けば良いのか戸惑ってしまいます。ましてや無理矢理読まされる本に感想など起こりようがありません。 子どもたちの読書感想文への感想は、正直言ってこんなところでしょう。 ところが、いまの世の中には思いもよらぬサービスがあるものです。なんと、読書感想文がネットで買える時代になっていました。 メルカリなどで話題の中高生用の読書感想文を買ってみた! 熱戦が繰り広げられた高校野球。その「甲子園の土」がフリーマーケットアプリ「メルカリ」で出品されていることが判明し、日本高野連事務局長も「けしからん話。誠に遺憾」と憤慨した。だが、けしからん出品物は土だけではない。フリマアプリやオークションサイト「ヤフオク!」などでは、なんと「夏休みの宿題」の出品が横行している。 (AERAdot./福井しほ 2018年8月21日掲出) 1000円程度で困難な課題が解決するのであれば、安いものかもしれません。しかし、子どものうちから問題回避を繰り返していては、将来の就職活動が心配です。 自己表現を学ばないまま成人して、いざ面接試験に臨んだとき、試験官からどのような評価を下されるのでしょうか。 やはり安易な逃げ道にのがれることなく、感想文に向き合うしかなさそうですね。 読書感想文の悩みを軽減するのに、うってつけのテレビ番組があります。 「100分で名著 夏休みスペシャル for ティーンズ」(Eテレ) http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/79_teens/index.html この番組では4つの作品が紹介され、すでに3回まで終了しています。 大丈夫です。テキストが発売中です。 「 100分de名著 for ティーンズ 2018年8月」(定価566円・NHK出版) https://www.nhk-book.co.jp/detail/000062230892018.html 番組では司会の齋藤孝氏(教育学者)が要点をわかりやすくまとめて話してくれます。また、生徒役の鈴木福くんと鈴木梨央ちゃんが生徒の視点で、さまざまな感想や意見をのべてくれます。 まさしく読書感想文はこう書けば良いのではないか、と思わせてくれる番組構成になっています。 残りあと一回は「百人一首」。本一冊を読む時間も惜しい時期には最適ですね。短歌ですからすぐに読み終えて感想が書けます。 夏の終わりに、ご家族で百人一首を読みながら、宿題の追い込みをかけるのもいいかもしれませんね。(水田享介) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ■関連リンク 「100分で名著」公式サイト(NHK Eテレ) http://www.nhk.or.jp/meicho/index.html --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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