若者が風邪でもなく、花粉症でもなく、日常的にマスクをする姿は、10年ほど前から目にするようになりました。 筆者はこれまで、そういう趣味の人なのだろうと気にすることはありませんでした。 ところが今年から教壇に立つ身になってからは、そうも言ってはいられません。 教室の中に必ず数人は居るマスク女子。まず出席をとるときに、名前と顔を一致させていくのですが、それができない。 若者図鑑(1) なぜ、ずっとマスクしているの? -どうしてマスクをしているの? 「もともと自分の顔の下半分が好きじゃなくて、隠すためです。中学3年の時、受験で風邪予防のために着け始めたんですけど、顔が包まれてる感じが安心して。それから毎日。マスク依存症です」 -暑いと思うけど... 「正直、夏は蒸れます。でも、ずっと着けているので慣れました。逆に口元に何かないと落ち付かない。すっぴんを見せるのも恥ずかしいし。学校にマスクを忘れた日は、タオルで口元を隠しています」 (神戸新聞NEXT・山脇未菜美 2017年8月22日掲出) 講師として学生の顔がわからないのは、実はとても不便で不安です。学生の理解度を知るにも、成績を付けるにも、顔が見えない相手では、やりにくく感じてしまいます。 就職活動に際しても、マスク女子を企業に送り出すのは、残念ながら躊躇せざるを得ません。 若者たちは精神的な安心が得られるかわりに、時として失う物があることを知っているのでしょうか。 若者のこれでうまくいくはずという確信は、しばしば強い思い込みだけで成り立っていることがあります。 世間はあからさまに指摘はしないが、その行動が白い目で見られて居ることも。 -でも働いたら、ずっとマスクを着けているのは無理だと思うけど 「歯科衛生士になりたいと思っています」 (神戸新聞NEXT 前出) 就職活動もマスク姿で臨むつもりでしょうか。できることなら思い込みもマスクも外してから、がんばってください。(水田享介) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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