東京・上野の東京都美術館では、2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)の期間、特別展「没後50年 藤田嗣治展」を開催しています。 特別展「没後50年 藤田嗣治展」 Foujita: A Retrospective ― Commemorating the 50th Anniversary of his Death 【公式】没後50年 藤田嗣治展 Webサイト http://foujita2018.jp/ 会場:上野・東京都美術館 会期:2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝) 休室日:月曜日、9月18日(火)、25日(火) ※ただし、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、24日(月・休)、10月1日(月)、8日(月・祝)は開室 開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで) 夜間開室:金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで) ※ただし、8月3日(金)、10日(金)、17日(金)、24日(金)、31日(金)は 9:30~21:00 ※展覧会チラシより この回顧展は、フジタの没後50年という節目にふさわしい、これまでで最大級の規模、選び抜かれた作品、100点以上を一堂に展示しています。 特に、シカゴ美術館、ポンピドゥー・センターなど欧米美術館から、初来日を含めて約20点の代表作が集結。 レオナール・フジタと言えば「乳白色の下地」が生み出す、白磁のような美しい肌と讃えられた裸婦画が知られていますが、今回はその裸婦作品が10点以上も展示されます。 また、フジタが描いた太平洋戦争中のいわゆる戦争画も観ることができます。 戦争画というと、描いた画家に戦争協力者というレッテルを貼りたがる人がいることは事実です。 ただ、横山大観にしても、一説には50万円(現在の価値で20億円)もの献金を陸海軍に行い、何機もの大観号という航空兵器を献上したそうです。戦後、GHQに呼ばれた大観は一枚も戦争画を描いた覚えはない、と言いきり戦争責任を免れています。 また、米国の大手アニメーション会社は、当時の人気キャラクターを使って、日本本土攻撃や都市への爆弾投下を正当化するアニメ映画を熱心に製作しています。その映画の通りに戦争は遂行され、日本では数十万人の民間人が犠牲になりました。 ところが、そのアニメキャラクターたちはといえば、さっさと軍服を脱ぎ捨て、いまや日本で愛される存在となっています。 私たちがいまの時代に得た知見や常識で、過去を断罪することはできません。今とはまったく違った国家や社会の中で懸命に生きていた、その人たちを安易に裁くことは、おろかでとても危険を伴う行為です。 フランス人、レオナール・フジタという偉大な画家の生涯を、残された絵画でたどることは、それほど困難なことではないでしょう。(水田享介) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ■関連リンク 東京都美術館 公式サイト https://www.tobikan.jp/ --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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