ロボット改札にロボット運転の電車、会社の受付はロボット受付、スーパーやコンビニのレジもロボット、そしてホテルの接客もロボット・・・。 いまや、私たちの生活の中に入り込みつつある各種ロボット。人が対応しない機械や自動処理などを総称してロボット化と言うならば、日本社会はそうとうなスピードでロボット化が進行しています。 [207]人はロボットと共存できるのか (「できる!」ビジネスマンの雑学 2016年01月25日) しかも、人口減少が確実な日本では、こうしたロボット化は避けることのできない状況となっています。 こうしたなか、ホテルとIT企業、大学が共同で、ホテルサービス業に新しい実験を始めました。 石黒浩教授「人間にはできないサービスができる」 ホテルのロボット接客が好印象 実験で明らかに 「ホテルでロボットが声かけやあいさつをすると、宿泊客は"もてなされている"と感じる」──大阪大学、サイバーエージェント、東急不動産ホールディングスは4月18日、そんな実験結果を発表した。3月に都内のホテルで行った接客実験によるもので、ロボットの声かけに対して宿泊客の機嫌がよくなった他、一緒に働くスタッフにも好印象を与えたという。 (ITmedia・村田朱梨 2018年4月19日掲出) http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/19/news041.html (株式会社サイバーエージェント 公式サイト より) 従業員の心のこもった接客やサービスを提供するのが、ホテル最大のうりではと思いがちですが、いまの時代はそうでもなさそうです。 「ロボットは人間ほど存在感がなく、会話をしても『プライバシーを侵害された』と感じにくい。」(石黒浩・大阪大教授) 「プライバシーを守りながら会話をするのはロボットにしかできないサービス。対話できて信頼できるロボットが、ホテル内の新しいメディアになるのでは」(石黒教授) 確かに言われてみればそうかもしれません。ロボットが存在しない時代にはこうした発想は生まれてこなかったものです。 個人情報の漏洩、プライバシー侵害が問題化するようになったことも、人との接触はなければないほどより良いサービスと受け取られる時代になったということでしょう。 ロボットと共存する社会は、マンガ「火の鳥」(手塚治虫)などで描かれています。そこでの人間は、否応なしにロボットを受け入れざるを得ず、感情を排除された生活はとても悲劇的でした。 しかし、現代社会で自動レジやスマホの各種サービスを拒否する理由もないし、私たちは便利さを享受しています。 だからこそ現実のロボット化とはタオルにしみこむ水のごとく、いつの間にか私たちの生活に溶け込んでいくのでしょう。 21世紀を迎えて早20年近く。夢の未来社会、ロボットと共存する社会の入り口にたつ私たちに、どんな未来が待ち受けているのでしょうか。(水田享介) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ■関連リンク ~ 新しい「おもてなし」と新しい「広告媒体」の実現へ ~(2018年4月18日) (株式会社サイバーエージェント 公式サイト内) https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=21561 --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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