テントウムシはアブラムシなどの害虫を食べることで、農家のみなさんから大切にされています。 しかし、唯一の難点は、食べて欲しいところにとどまってくれないこと。いつもせかせかと早足で歩き回り、枝葉を伝っててっぺんにたどり着くとあっという間に飛び去ってしまいます。たとえ近くにアブラムシがいたとしても。どうやらそういう習性のようです。 羽根がある昆虫なので仕方がないのですが、その勝手気ままな習性もあって、これまでアブラムシ駆除の決め手とはなりえませんでした。 ところが、千葉県の高校生たちの画期的ひらめきでこの問題が解決することになりました。 飛ばないテントウムシは害虫退治の助っ人だ 施設園芸向け 県立農業大学校が商品化 テントウムシが農作物の害虫退治で助っ人に-。県立農業大学校(東金市)は、アブラムシの駆除を目的に県内で採集、飛べなくしたナミテントウの販売を来年一月から始める。四年前に高校生が開発した技術を商品化したもので、農薬使用の低減が期待される。(村上豊) ナミテントウは、農作物に被害をもたらす病害虫のアブラムシの天敵。熱で溶かした樹脂で背中を固定し、羽を広げられなくした。放し飼いにしても農場から飛び去らず、アブラムシを食べる。成田西陵高校の生徒が二〇一三年に開発。一四年に特許を出願していた。 (中略) 平面で転倒すると羽を広げて起き上がれないので、つかまるためのワラを地面に敷く必要がある。 問い合わせは農業大学校病害虫専攻教室=電0475(52)5121=へ。 (東京新聞・TOKYO Web 2017年12月29日掲出) ※庭のカモミールで羽化したばかりのテントウムシ(筆者撮影) これとは別に、遺伝的にテントウムシの飛翔能力を弱める研究も進んでいますが、導入の手軽さでは羽をくっつけるこの方式がすぐれているようです。 しかも、テントウムシが'転倒'したときの対策まで考えているとは、シャレがきいてますね。(水) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 【お知らせ】 2018年01月31日にご紹介した「アラビアの道」が会期延長します。 [499]「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」、東京国立博物館 http://www.asuka-g.co.jp/column/1801/008911.html 入場者が10万人を突破!春に向けてさらに盛り上がる! ~日本とサウジアラビア王国の友好の懸け橋へ~ 「アラビアの道」5月13日までの会期延長が決定!! <「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」開催概要> 会期:2018年1月23日(火)~ 5月13日(日) 休館日:毎週月曜日 ※ただし、3月26日(月)、4月2日(月)、4月30日(月・休)は開館。 会場:東京国立博物館 表慶館(東京・上野公園) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
ニュースを読む一覧へ |