自治体が発行する市報などのいわゆる「広報誌」は、地域住民以外に読まれることはまずありません。住民に密着した情報であればあるほど市民には喜ばれますが、時にはそれが広報活動に広がりを失うことにもなります。 しかし、広報誌といえど、時には全国に知らせたいことがあります。そんなとき、どうすればいいのか。 秋田県南部に位置する横手市は、大胆な手法に打って出ました。 ※これが攻めすぎるマンガ市報、「市報よこて2018年1月号(1月1日・15日合併号)」 どこかで見たような勇ましいワンちゃんたちに釣りが上手なあの少年、右には料理人にきれいなお姉様・・・。一見、週刊漫画誌かと思わせる表紙。 この市報が配布されたとき、住民からまだ今月号が届かないのだけど、と問い合わせがあったそうです。 この広報誌はただ目立ちたいたから、有名なマンガキャラクターを並べたわけではありません。実はこのマンガを描いた漫画家のみなさん四人が、中ページで横手市長と新春対談を繰り広げているのです。 その漫画家とは、『つりキチ三平』の矢口高雄氏、『味いちもんめ』の倉田よしみ氏、『銀牙』の高橋よしひろ氏、『おせん』のきくち正太氏、となんとも豪華なメンバーが勢揃い。 横手市は20年以上前から「マンガのまち横手」を目指して、「増田まんが美術館」を開館。現在はマンガ原画を収集・保存する「横手市増田まんが美術館」にリューアル中(2019年4月に開館予定)です。 その活動を全国的に知らしめるため、表紙のデザインをひと工夫したのでした。掲載に当たり、出版社の許諾まで取っていますから、周到な準備のもとに実現なったことがうかがわれます。 マンガ雑誌風表紙で話題となった「市報よこて2018年1月号」は、横手市の公式サイトで閲覧することができます。 市報よこて平成29年度発行分(横手市・公式サイト) マンガファンは本物を手に入れたいようですが、印刷物はいまや入手困難だそうです。 矢口高雄氏らのマンガ版「市報よこて」 在庫切れで問い合わせ多数 秋田 漫画をあしらった秋田県横手市の広報誌「市報よこて」1月1日・15日合併号が、ファン垂涎(すいぜん)で入手困難となっている。「マンガのまち横手 新たな挑戦」と銘打ち、表紙は同市出身で「釣りキチ三平」で知られる矢口高雄氏ら、県出身の漫画家4人の作品のキャラクターで構成。「市報になじみのない子どもたちや、若年層に手にとって欲しかった」(秘書広報課)という。(藤沢志穂子) (産経ニュース 2018年1月19日掲出) 秋田・横手市の攻めすぎるマンガ市報。幅広く広報したい自治体のみなさんの参考になるといいですね。(水) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ■関連リンク 横手市・公式サイト 横手市増田まんが美術館(リニューアル休館中) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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