今回のコラムは表題通り、お金をかけずに、もう一台のパソコンを使う方法をお知らせします。 Windows 10が登場してすでに2年。Windows 7/8/8.1 から意に反して、もしくはしぶしぶとパージョンアップした(させられた)方が多いことと思います。 Windows 10に罪はないのですが、いまだに以前のOSを懐かしむ方もいるようです。そんな方に、Windows 10にはとっておきの機能が用意されています。 「Hyper-V」(ハイパーブイ)です。 「Hyper-V」 はマイクロソフト社が提供する、仮想化システムです。 この機能を使えば、いまお使いのWindows 10の中で、別のOSを動かすことができます。つまりパソコン本体を追加することなく、Windows 7/8/8.1環境を、Windows 10が動いているパソコンに追加することができるのです。 この「Hyper-V」 は、マイクロソフト社の開発ですから、安全に使うことができ、しかも手順はとても簡単です。 【「Hyper-V」 の設定手順】 1. パソコンのBIOSを起動して、「Intel(R) Virtualization Technology」を有効(enable)にします。 ※この機能がないパソコンでは「Hyper-V」 は使えません。 ※使いたいOSのインストールCD/DVDディスク、DVDドライブも必要です。 2. Windows 10のコントロールパネルからプログラム→プログラムと機能→画面左側の、 「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック。 3. 「Hyper-V」 にチェックを入れて、OKを押します。 ※ここまでの手順は「設定」→「システム」→「アプリと機能」→「関連設定(プログラムと機能)」とたどることでも、2.の「Windowsの機能の有効化または無効化」を表示できます。 4. スタートボタン→Windows管理ツール→Hyper-V マネージャーを選択 5. Hyper-V マネージャーの「操作」から「新規」→「仮想マシン」を選択 6. あとは「仮想マシンの新規作成ウィザード」に従って設定するだけです。 7. 仮想化したいOSのインストールディスクを用意します。 8. 「操作」から「接続」をクリックすると、黒い画面が立ち上がります。 9. DVDドライブにインストールディスクを挿入して、右上にある丸い「電源スイッチ」を押します。 10. 仮想マシンが起動して、インストールが始まります。 11. ネットワーク環境を設定することで、認証や更新プログラムのダウンロードも行えます。 12. 共有設定をすると、共有フォルダを使ったファイルのやりとりができます。 13. 少し高度になりますが、「リモート接続」を使ってUSBデバイスを認識させることもできます。 「Hyper-V」 はWindows Server 2008、Windows 8 以降で利用可能となっており、Windows 10環境で動かなくなったプログラムなどを使いたいときなどに効力を発揮します。 また、マイクロソフト社が提供する技術ですから、サポート情報も充実しています。 ぜひお試しください。(水) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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