またしても、AIがやってくれました。 ネットの世界では、わざと読みにくくした文字を入力させ、ウイルス、いわゆるスパムプログラムの侵入を防ぐ方法に「文字認証」があります。 模様の上にいびつな文字列を重ねることで、スパムプログラムでは判読できなくても、人間であればなんとか判読できる、あれですね。 この文字認証は「私はロボットではありません」、「あなたは人間ですか」といった文と一緒に使われることが多く、目にした方もいるでしょう。 SNSへのコメント入力や会員認証などの際に、コンピュータによるスパム文の自動書き込み、スパムによる自動登録や認証破りを回避するには有効な手段でした。 ここで正しく入力できるか否かでヒトとスパムを切り分ける、いわゆる現代の関所。言わば、私たちが人間であることの唯一の証だったのです。 ところがこの方法も、AI技術を使うとあっさりと解読されることがわかりました。 ネットのグニャグニャ文字認証、AIが楽々突破 ネット上の「文字認証」を簡単突破できる人工知能(AI)を、米ベンチャー企業が開発した。視覚にかかわる脳の機能を再現し、文字の特徴を効率的に学習できるようになったという。27日付の米科学誌サイエンスに発表する。 ネットで会員登録する際などに使われる、グニャグニャとゆがんだ文字が乱雑な背景の上に書かれた文字認証「CAPTCHA(キャプチャ)」は、人間には読み取れても、コンピューターが識別するのは難しいという特徴を応用した仕組みだ。 (朝日新聞デジタル・小宮山亮磨 2017年10月27日) 最近になって表示される文字がさらに判読しにくくなってきた、と感じたのは筆者だけではないはず。 そうした認証技術の努力も、むなしいものになろうとしています。 では文字認証に代わって、人であることを確認する方法はあるのでしょうか。 ・・・・。 実はあるんです。 ネットを利用するのが人かどうか、それをAIにチェックさせればいいのです。AIがどのような方法を採用するかは、いまはまだ未知数ですが、結局、私たち人間が人間のあかしを求めるのはAIになりそうです。 AIが出す質問に答えたり、簡単なテストを受けたりして、私たちが本当の人間であるかを確かめられる日は・・・、 いずれそう遠くない将来、やってくることでしょう。(水) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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