今年、2017年のノーベル物理学賞は、重力波を初めて観測した研究者3人に贈られました。この重力波の存在を百年前に予告したのが、著名な物理学者・アインシュタインですが、彼はもうひとつ、重要な予言を残していました。 今を去ること95年前の1922年。その場所は日本の帝国ホテルでした。 ところが、残念なことにその予言を受け取ったのは、たったひとり、日本人のホテルボーイだったのです。 さて、どのような予言だったのでしょうか。 アインシュタインのメモに1.8億円 帝国ホテルで幸福論記す 物理学者アルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)が95年前に東京の帝国ホテル(Imperial Hotel)に滞在した際、幸せな生活に関する短い自説を記して配達人に渡したメモが24日、中東エルサレム(Jerusalem)で競売にかけられ、156万ドル(約1億7800万円)で落札された。競売会社ウィナーズ(Winner's)が明らかにした。 (中略) メモは帝国ホテルの便箋に書かれたもので、ドイツ語で「静かで質素な生活は、絶え間ない不安に縛られた成功の追求よりも多くの喜びをもたらす」と記されている。その存在はこれまで、研究者の間でも知られていなかった。 競売では、同時に書かれたもう1枚のメモも出品され、24万ドル(約2700万円)で落札された。こちらには簡潔に「意志のあるところに道あり」とのみ書かれている。(c)AFP/Jonah Mandel (AFP BB NEWS 2017年10月25日) メモに書かれていたのは物理学の話ではなく、幸せや人生についてのことでした。お使いをしてくれた日本の若者を、手ぶらで帰したくなかったアインシュタインからの思いやりがこもったメッセージですね。 ドイツ語で書かれたその内容もさることながら、メモを渡すときにアインシュタインが語った言葉が、さらに粋でした。 ドイツ・ハンブルク(Hamburg)在住で配達人の親戚である匿名希望の出品者によると、「もしあなたが幸運なら、このメモ書きは普通のチップよりもずっと価値が高くなるでしょう」とアインシュタインは配達人に話したという。 (引用元:同上) ボーイが受け取ったメモは2枚あり、あわせて180万ドル、およそ2億円で落札されたそうです。 物理学の天才でさえ、このメモの価値がノーベル賞の賞金をはるかに上回る結果となることを予測できなかったようですね。でなければ、2億円のメモに「静かで質素な生活・・・」とは皮肉でも書けません。 さすがのアインシュタインも生きていたらこう言ったに違いありません。 「チップに2億円は払いすぎだ。メモにある通り、質素な生活にお金は不要。返してくれ給え」 (水) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
ニュースを読む一覧へ |