ふつうは「あんぽんたん」と言われて喜ぶ人はいません。 しかし、そう呼ばれてきたことで助かるという、とても稀なケースが発生しました。 北海道)室蘭の「あんぽんたんの木」、伐採免れる 室蘭市知利別町4丁目の道路の真ん中に、樹齢80年前後のクロマツが立っている。地域住民から「あんぽんたんの木」などと呼ばれて親しまれており、市は道路整備に伴って伐採する計画を撤回することにした。 (中略) クロマツの幹には車が接触した跡があり、市は7月に「通行の支障になる」として伐採することを決めた。すると市民らから「伐採しないで」というメールや電話が26件寄せられ、青山剛市長が8月末、再検討することを決めた。 (朝日新聞デジタル・三上修 2017年10月13日掲出) ※これが「あんぽんたんの木」(Google Mapより) ドライバーから見ると、確かにかなり迷惑な場所にあります。しかしこの木は80年前からここに立っていたのであって、道路はあとからできたに違いありません。 しかもいままで交通事故などの問題もなく地域住民と共存してきたわけですから、切り倒す必要はひとつもなかったのです。 道路に障害物があるのは困りますが、この木は障害物ではなく、「あんぽんたんの木」なのです。 だからこそこの木を残そうと動いた住民の皆さんはすばらしく、少しばかりうらやましくもあります。 というのも、筆者も似たような木に親しんでいたからです。 東京・多摩地区のとある駅前の裏道、人が歩くか自転車しか通らない細い路地にその木はありました。住民の通行を見守るように。 ※いまはもうない「東京あんぽんたんの木」(Google Map/2015年) 名前もなかったこの木は付近の開発に伴い、いつの間にか切り倒されたようです。実に残念なことです。(水) ------------------- ■関連リンク 「あんぽんたんの木」の場所は こちら (Google Map) 「東京あんぽんたんの木」は こちら (Google Map/2015年) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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