日本代表に選ばれたスポーツ選手なら当然のこと、ましてやプロであればなおさらのこと--抜きん出た身体能力を武器に輝かしい戦績を積み重ね、どんな華麗なプレーだって選手ならできて当たり前と私たちはつい思ってしまいます。 ところが次の手紙を読んだ時に、たとえ著名なプロ選手であっても、その身体能力に思い悩み、時にはコンプレックスに陥ることを筆者は初めて知りました。 『オシムさんへの手紙』 「決まったよ」 「え?マジっすか?」 僕は選ばれた。日本代表メンバー。 いきなり緊張が走った。 それまで、サッカーに全てを捧げてきた。 でも、若くして日の丸を背負う経験もないし、もともとJ2からのスタートだった。 「自分が選んできた道は、これでよかったのか?」 そう思うこともあった。 オシム監督に選んでもらえたことで、僕は自分を肯定することができた。 誰かに認められるということ。 それがいかに背中を押してもらえるか、身を持って知った。 ・・・・ 体が小さいので、そのハンデをどうするかを本気で考えた。 もし僕が体格に恵まれていたら、今の自分がないかもしれない。 自分がやれることを考える。 ポジショニング、トラップ、正確なパス回し、素早い動き。 豊富な運動量。 他のひとにできない自分だけの強みを探した。 ・・・ なぜ、サッカーを続けてこられたのか。 それは意外に単純だ。 「楽しかったから。」 (TOKYO FM - PRESS RELEASE 2015年12月15日掲出) これはプロサッカー選手・中村憲剛さんが書いた『オシムさんへの手紙』の一節です。サッカーを続けてきたモチベーションが「楽しかったから」というひと言に、身体能力だけでサッカーを職業にした訳ではないことがしみじみと伝わってきました。 そして、運動の苦手な筆者は救われたような気持ちと親近感をいだきました。こういう選手がいるチームは応援したくもなりますね。 10月9日は「体育の日」(祝日)です。 運動能力に優れた人もそうでない人も、散歩やスポーツを楽しめる喜びと、思い通りに体を動かせる幸せを味わいましょう。(水) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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