ピーテル・ブリューゲルは、16世紀のフランドル(今のオランダ)を代表する画家です。そのブリューゲルおよび当時を代表する画家たちの作品を集めた大規模な展示が、東京上野・東京都美術館で開催中です(7月2日まで)。 ブリューゲルの代表作とも言われる「バベルの塔」はこの展示の名称ともなっています。人間が描きうる極限まで細密を極めた描写、倒壊の直前とも思わせる不穏な空気感、その危うさを知ってか知らずか、さらなる高みへと建築を進める人々の群れ・・・。 この作品だけでも一見の価値があります。 (「バベルの塔」、ピーテル・ブリューゲル1世、1568年頃、油彩、板、Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands) また先日、「日曜美術館」(Eテレ)にて放映された「ブリューゲル×大友克洋」では、漫画家・大友克洋氏が塔の内部をイマジネーション豊かに描き出し好評を博しました。日曜美術館 「ブリューゲル×大友克洋」 筆者がブリューゲル作品と出会ったのは40数年前、油絵を習い始めたばかりの中学一年生の時でした。ブリューゲル版画展という通り、展示会場にはモノクロの小さな版画だけが並んでいました。 しかし、異形の生物たちが、走り、食べ、食べられる奇怪な世界は、田舎の純朴な中学生の心をわしづかみにしたのです。 (「大きな魚は小さな魚を食う」、ピーテル・ブリューゲル1世、彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン、1557年、エングレーヴィング、Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands) その時に買い求めた画集は、いまも筆者の宝物となっています。【公式】 ブリューゲル「バベルの塔」展 (公式サイト)ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展16世紀ネーデルラントの至宝 ― ボスを超えて ―■東京会期:2017年4月18日(火)~7月2日(日)会場:東京都美術館 企画展示室住所:東京都台東区上野公園8-36(大阪・国立国際美術館にて、2017年7月18日(火)~10月15日(日)開催) ところで、今回の展示は素晴らしい作品を鑑賞する以外にも、楽しみの多い展示となっています。 まずは、Eテレで披露した大友克洋氏描くバベルの塔の内部。そのイラストを会場で見ることができます。 場所は、「企画展示室前ホワイエ」(無料エリア)となっています。(画像: タラ夫@「バベルの塔」展公式 @2017babel より) すでにお気づきの通り、ブリューゲルの絵から飛び出した少しブサかわいい案内役は「バベルの塔」展の広報役を務める「タラ夫」です。ツイートはこちら「タラ夫@「バベルの塔」展公式 @2017babel」タラ夫は会場の待ち時間や混雑具合もつぶやいています。いいやつです。「待ち時間情報は→@babel_konzatsu」そんなタラ夫の秘密はこちら。【タラでも分かる解説gif】タラ夫はこうして生まれました。 タラ夫は着ぐるみ姿で会場に現れるそうですから、もし出会ったとしても驚かないでください。 また、東京藝術大学ではバベルの塔を立体化して展示しています。'Study of BABEL'(東京藝術大学COI拠点)会場:東京藝術大学Arts & Science LAB.1Fエントランスギャラリー 110-8714東京都台東区上野公園12-8期間:平成29年4月18日(火)~平成29年7月2日(日) 月曜日休館 9:30~17:30(金曜日は20:00まで)入場料:無料 こちらもあわせてご観になると、ブリューゲルの世界がいっそう充実することでしょう。ぜひ、足をお運びください。(水)【「バベルの塔」展入場券 プレゼントのお知らせ】 このコラムにコメントを寄せていただいた方先着5名様(各2枚)に『ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展』の入場券をプレゼントいたします。 コメントを書き込む場所はこちらになります。楽しいコメントをお待ちしています。「明日香出版社 公式サイト内 お問い合せ・ご意見」http://www.asuka-g.co.jp/contact/【ご注意】入場券の送り先はコメント欄にご記入いただいた住所・氏名となります。記入にお間違いのないようお願いいたします。なお、プレゼント該当者の発表は、チケットの発送をもって代えさせていただきます。---------------------「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別---------------------〇ニュースを読む〇出来事〇本・雑誌〇IT関連〇旅〇食と料理〇教育