第1章 心理学でわかること・わからないこと
1.心理学って、どんなモノ?
●心理学はふたつある
●心理学はとにかく幅広い!
●心理学にも、基礎と応用がある
●心理学の呼び方はちょっとヘン
2.心理学といえば、フロイトやユング?
●心理学といえば「フロイト・ユング」?
●精神分析とは何か?
●フロイトとユングの違い
3.心理学を学べばカウンセラーになれる?
●カウンセラーになるにはどうしたらよいのか?
●心理学で人の心がわかるようになる?
4.血液型性格判断は信じられるのか?
●血液型と性格の関係「FBI効果」
5.「心理学のテクニック」は役立つのか?
●相手の動作をまねれば、親しくなれる?
●紺色のスーツは、誠実な印象?
第2章 なぜ感情が生まれるのか
1.感情と性格のしくみ
●性格の傾向はこうしてつくられる
2.感情が起こるしくみ
●「泣くから悲しい」ジェームズ・ランゲ説
●顔の表情が気分をつくる?
3.フィーリングの正体とは?
●あれもこれもステキ! 「気分一致効果」
4.幸福な感情と・不幸な感情
●不快な感情を、強く感じるわけ
●人生は楽しい記憶ばかり?
5.好き嫌いのしくみ
●初対面なのになぜか好き?「転移」
●知らないうちに転移は起こっている
●いつのまにか好感を抱いている「単純接触効果」
第3章 友情と恋愛、人間関係のしくみ
1.人間関係の基本「幼少時の親子関係」
●幼少時の親子関係が、その後の対人関係に影響を与える
●なぜか相手を疲れさせる?「転移」
●対人関係の基礎は、相手への信頼「愛着」
●対人関係のパターンを方向づけるもの
2.人の印象を決めるふたつの要素
●似ている人を当てはめる「重要他者」
●自動的に人を判断するシステム「暗黙の人格観」
3.人の印象を決めるもの「重要他者」と「暗黙の人格観」
●人の好みを左右するもの「重要他者」
●勝手に似ている人をあてはめる
●自動的に敵味方を判断するシステム「暗黙の人格観」
4.友だち選びのメカニズム
●態度が似ていると仲良くなる「類似性│魅力仮説」
●似たもの同士なのに仲が悪くなる?「自己評価維持モデル」
● 恋人選びとはちょっと違う
5.恋人選びのメカニズム
●あなたといるとなぜかドキドキする「誤帰属」
●「誰でもいい」わけではない?
第4章 記憶と忘却の心理学
1.「記憶」とは何なのか
●記憶ができなくなった人
●「わたし」は「わたしの記憶」でできている
2.「作動記憶」と「長期記憶」
●長期記憶の3種類
3.人間はなぜ「忘れる」のか?
●決して覚えられない、唯一の出来事
●忘却はなぜ起こるのか
4.記憶を書きかえる方法はあるのか?
●記憶を書きかえる方法 「語法効果」
●記憶をゆがめるいくつかの要因
●記憶力がよいのは幸福か?
5.記憶力がよいと幸福か?「適度な忘却」
●記憶力がよすぎるという不幸
第5章 痛みと感覚の心理学
1.なぜ人間は「痛み」を感じるのか?
●「痛み」は何のためにあるのか
●「痛みを感じない」病
●痛みがわからないと他人を傷つけてしまう?
2.人間の超能力「感覚代行」
●手で音を聞く?
●指先と舌で文字を読む?
●目が見えない人には超能力がある?
3.感覚は変わっていく「順応」
●暗順応と明順応
●暑くて寒い温度?
●においは特殊な感覚?
●なぜ順応は必要なのか?
4.五感の限界「刺激閾」と「刺激頂」
●五感の限界「刺激頂」
●生物によって、見えている世界は異なる
第6章 「やる気」を引き出す心理学
1. 行動のおおもと「動機づけ」
●「欲求」と「動機づけ」
2.人間は何もしないで生きられるのか?
●何もしないでいられるか?「感覚遮断実験」
●人間は、刺激を求める生き物
3.無気力の理由「学習性無力感」
●あきらめを呼ぶもの「結果なき努力」
4.やる気の原動力「認知スタイル」
●やる気を決めるもの「原因帰属」
●原因帰属の傾向と対策
5.良質のやる気「内発的動機づけ」
●やっているうちに楽しくなる「機能的自律」
●ごほうびがやる気を失わせることもある
6.やる気の源「自己効力感」
●「自己効力感」の高め方
第7章 善と悪の心理学
1.善悪の判断「心」とは何か
●「心」の正体とは何か?
2.生まれながらの犯罪者?「生得説」と「経験説」
●罪をおかす人は生まれつき?
●犯罪者は見かけでわかる?
●犯罪者の脳には特徴がある?
●犯罪者は育ち方で決まる?
●環境のせいで罪を犯すのではない
3.人はなぜ罪を犯すのか(1)「強化理論」
●善悪の判断基準とは何か?
●罰があるからしない「強化理論」
●善悪の判断基準は経験からつくられる
●犯罪を防止する方法とは?
4.人はなぜ罪を犯すのか(2)「モデリング」
●人がやっていることを見て覚える「モデリング」
●モデリングの抑止効果
5.人はなぜ罪を犯すのか(3)「状況の力」
●人はどこまで人は残酷になれるか?
●代理状態では残虐になれる「アイヒマン実験」
6.人はなぜ罪を犯すのか(4)「匿名性」
●誰だかわからないからやってしまう──匿名か実名か
7.人はなぜ罪を犯すのか(5)「社会のルール」
●「ふつうの社会」とは何か?
●アノミー化した社会「なぜ人殺しはいけないの?」
第8章 欲望の心理学
1.欲望の正体とは何か? モノをほしがる心
●どうして私たちはモノをほしがるのか
●「生理的欲求」とは何か?
●「社会的欲求」とは何か?
2.ブランドが好きな理由「理想に近づきたい!」
●必要ではない、でもほしい!
●自分に足りないもの「ブランド」
3.欲望はどんな形なのか「欲求階層説」
●マズローの「欲求階層説」
第9章 心理学史の著名人たち
1.フロイト
●フロイトの経歴
●フロイトの「無意識」
●精神-性的発達理論
●心の構造論
2.ユング
●ユングの経歴
●「個人的無意識」と「集合的無意識」
●ユングのタイプ論
3.エリクソン
●エリクソンの経歴
●「ライフサイクル理論」
4.パブロフ
●パブロフの「条件反射」
5.ワトソン
●ワトソンの経歴
おわりに
索引