この本がこれまでの中国語の入門書と違う点は、語学学校の先生でも大学の研究者でもない、アマチュアの私が、「中国語が通じた!」という喜びをより多くの人に感じてもらうために書いたという点です。
文法や子音の発音には重点を置かず、中国語が「通じる」ための最大のポイントである「四声」をひたすら強調しました。「二文字の発音」に1章を割き、四声のパターンを16にまとめたのは、おそらく中国語の解説書としては初めての試みです。
今年、2010年は春から夏にかけて上海万博で中国観光がブームになったかと思えば、秋に入ると尖閣諸島問題で反中国ムードが一気に高まり、日本と中国の関係で言えば実にプラスとマイナスの両極端が混在した年になりました。
「尖閣問題で日中関係が悪化しているのに、中国語の本なんて売れるの?」と言われます。しかし、ちょうど尖閣問題がピークを迎えた9月下旬に中国に出張してきましたが、特にヒドイ目に遭うことなく帰ってきました。
テレビや新聞を見るとレアアースの輸出規制や反日デモばかり強調され、日本と中国の距離が遠くなったように報道されていますが、そんなことはない、というのが現地を見た実感です。
日本と中国はこれからもますます経済的、文化的なつながりを深めていくことは間違いありません。中国語を勉強すれば、あなたの人生にさらに多くのチャンスが舞い込んでくるはずです。私の本業は都下11店舗の書店チェーン「ブックスタマ」の経営ですが、中国語でさらに大きなビジネスチャンスをつかみたいと思っています。
この本を読んでいただいた皆様が、「通じた!」喜びを感じて、中国をよりよく理解し、これからの人生で成功をつかまれることを切望いたします。
加藤勤
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