「『世界経済』は難しい!」
そういう声をよく聞きます。なぜでしょうか?
それは、それぞれのニュースの原因と結果を丁寧に関連付けて説明してくれないからです。
・サブプライム問題の影響で、ガソリン価格が上がった
・激安ジーンズが売れるに伴って、日本経済は衰退していく
・中国人の富裕層が増えたので、日本の穀物の値段が上がった
これらは、実際に新聞やテレビで報道されたニュースですが、これだけ聞いても、「風が吹けば桶屋が儲かる」の話のように、原因と結果のつながりが良く分りません。
でも、当然ながらこれらのニュースにも、ちゃんとした因果関係があります。
実際に「サブプライム問題」が起こった後、ガソリン価格は急激に上昇しました。住宅ローンに投資していた投資家が、サブプライム問題後、「もう住宅ローンはダメだ! 今度は別のものに投資しよう」といって、大量のお金が原油に投資されたのです。その結果、急激に原油価格が、そしてガソリン価格が上がっていったのでした。
このように、因果関係が分かれば、「サブプライム問題の影響で、ガソリン価格が上がった」というニュースが理解できます。つまり、ちゃんと「整理」ができれば、世界の経済も簡単に理解できるんです。
「でも、複雑すぎて、情報の整理ができない!」
そのため、この本では、「衣」「食」「住」・「ヒト」「モノ」「カネ」の6つの視点から、世界の経済をシンプルに整理しました。
どんな難しそうなニュースでも、どれかに当てはまります。日々飛び込んでくる情報を6つのテーマに分けて考えれば、意味が分からなかった世界の経済が、驚くほど簡単に、そしてシンプルに理解できることに気づくと思います。
本書では、全くの初心者の方でも理解できるよう、専門用語や予備知識はゼロから丁寧に解説しています。また、この本は世界経済の入門書ですが、これ以上の知識がある方は、それほど多くないです。この1冊で、「世界経済をある程度知っている人」になることができます。
タイトル通り、「世界一」「シンプルに」経済を解説した本に仕上がりました。ぜひ手に取ってみてください。
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