僕は過去の出版も仕事術に関するものがほとんどで、「仕事のダンドリ、効率化、残業削減、タイムマネジメント」といったことをテーマに年間200日ほど、企業で研修や講演にお邪魔しています。
すると、受講者の皆さんから、「吉山さんは生まれつきテキパキされていたんでしょうね」 とか、
「吉山さんは挫折したことってあるんですか?」と、聞かれることさえあります。
しかし、25歳当時、僕は失敗の連続の日々を過ごしていました。
・上司に怒られ、泣きながら残業した日。
・プレゼンがうまくいかず、クライアントからボロボロな評価を受けた日。
・締め切りに追われ、睡魔と格闘しながらフラフラになりながら徹夜をした日。
こんな経験を山のように積み上げて、今の自分を形成してきたのです。
編集の藤田さんに 吉山さんの赤裸々な失敗談や「ぶっちゃけ話」を書いてほしいと言われた時、
正直、躊躇しました。
しかし、仕事柄、多数の20代や30代のビジネスパーソンにお会いする中で、
・失敗が怖くて動けない。
・仕事の面白さが分からないからもう辞めたい
・夢がない
・上司との人間関係がダメ
・先行きがとにかく不安
といったたくさんのお声・ご相談を受けることが増え、そこで感じたのは、僕が経験してきたとの同じ失敗やお悩みを持った人が多いということでした。
だったら、今、同じ境遇に立っているあなたに、
ほんの少しでも解決のヒントになることをおすそ分けできれば、と思い、筆をとることにしました。
本書にまとめた100のルールは「あたりまえだけどなかなかできない」という名の通り、全てが当然のことばかりです。
しかし、最近はそんな当たり前を大切にしておかないと、何が当たり前か分からなくなってしまうのです。いつの間にやら常識が非常識に、非常識が常識にならないためにも、いつもいつまでも肝に銘じておきたいメッセージをつめこんだつもりです。
だから、全て完璧に実践しよう!ということではありません。人それぞれ、お悩みは異なります。
100項目もあれば、1つや2つはあなたに重ね合わせてヒントにして頂けるものがあることを祈りたいと思います。
もがき苦しんでどうしようもない時、
大失敗してどうしようもなくヘコんだ時、
これから先が不安でダメだという時、
そんな時にこそ、元気をおすそ分けできる本になれば幸いです。
25歳。
空振りするかもしれないが、堂々とフルスイングできるような心構えで、とにかく目の前のことを楽しんで、今しかできない失敗をたくさんする・・・。そんなきっかけとなる本となることを心から祈念します。
株式会社ハイブリッドコンサルティング代表取締役CEO 吉山勇樹