みなさん、こんにちは。ジュミック今井と申します。この度、おかげさまでフォニックスシリーズの三作目となる『ドリル式フォニックス<発音>練習BOOK』を出版する運びとなりました。
さて、みなさんはフォニックス(Phonics)をご存知でしょうか。フォニックスは本来、英米の子供たちが学ぶ「つづりと音のルール」なのですが、私はこれを成人英語学習者の発音矯正に用いています。
例えば、cut(切る)という単語はC =「クッ」、U =「ア」、T =「トッ」の3つのフォニックスで構成されています。フォニックスの本では、これらのルールを個々に学び、音読練習を行います。
なお、新刊は「ドリル式」とあるように、単語が穴埋め形式になっていますので、CDから流れてくる音声を聞きながら、フォニックスの音を本に書き込んでいきます。このように「文字の音」を書き込むことで、普段何気なく見ている単語の「文字」の部分に意識が注がれますので、その「音」に対する集中力が高まります。
また、発音というと「発音記号」がまず頭に浮かぶかも知れませんが、フォニックスを知っていれば、辞書がなくても、基本的な単語の約7割は読めるようになります。特に、人名や地名などの固有名詞を読む時にたいへん役立ちます。
ちなみに、このシリーズの1冊目となる『フォニックス<発音>トレーニングBook』が発売されたのは2005年ですが、おかげさまで出版から4年経った今でも、「フォニックスのおかげで英語の発音がよくなりました」「外国人の友人に英語の発音を褒められました」という嬉しいメッセージをたくさん頂戴しております。
私としてもフォニックスのメソッドが読者のみなさんの発音学習のお役に少しでも立つことができましたら、とても嬉しく思います。これからも、わかりやすくて楽しく学べる、実用価値の高い語学書を書いてゆきたいと思います。
最後になりますが、発音学習のモットーは、“毎日コツコツ、一にも二にも反復練習”です。週に一度まとめて勉強をするよりも、1日5分と決めて、毎日練習する方が上達率も高いのです。
新刊に関して言えば、89個のフォニックスが登場しますので、1日1ルールを勉強すれば、約3カ月でみなさんの英語の発音は驚くほど上達します。Practice Makes Perfect! (継続は力なり)英語学習はあせらず、根気強く続けましょう。
そして何より大切なのは、楽しみながら学ぶことです。Enjoy learning English... and Phonics!