トクする!情報成長術
2020年03月06日
第95回・青春18きっぷ
illustration...Kakky
青春18きっぷの存在はだいぶ知られるようになりました。
JRの各駅停車の電車をどれほどの距離乗ってもたったの2410円という大変お得な切符です。(一人1日(1回)分)
季節限定で、春休み、夏休み、冬休みの時期に発売されるものです。
私はこの切符を学生時代にかなり愛用していました。
時刻表と首っ引きで旅程を組み、京都や長野など、あちこちに旅行に行ったものです。そのなかでも一番多いのは東京への日帰り旅でした。
青春18とうたっていますが、大人も利用して構いません。
私の知り合いは茨城から山梨までを鈍行で日帰りしていました。往復すると本当なら9000円以上するので、約6600円のトクですからばかにできない数字です。
私の友人は、学生時代にお金がないなかどうしても実家に帰りたくなり、青春18きっぷで帰省を試みました。行き先は、九州の佐賀。夜行列車を駆使してなんとかその日のうちにたどり着けたというのですから、びっくりしました(そのかわり電車に揺られてお尻がとても痛くなったそうです)。
青春18きっぷは5枚つづりなので、指定期間に消費するのはなかなか大変です。けれど、友人や家族とのシェアもOKなのです。先日私は子どもたちと山梨県甲府市を往復するのにこの切符を使いました。複数で使えば一気に切符は消費されたので、こうやって利用することを想定して作られているのかもしれません。(作家・内藤みか(@micanaitoh))