illustration...Kakky
年末年始は福袋の季節。
この福袋のところにもオンライン化の波が押し寄せてきています。
今まで私は毎年「無印良品」の文具福袋を購入していました。1000円なのに、数千円相当の文具が詰まっていて本当にオトクで毎年の楽しみだったのです。元旦が初売りなので、寒い中開店前に並び、見事ゲットできた年もありますし、他の人の勢いに負けて、たどり着いた頃には何も売られていなかった、なんて年もありました。けれど、2,3年前からオンライン化が導入されてしまいました。
オンライン化によって、事情は随分と違ってきます。
今度は申し込み期間中に福袋購入を希望した人たちの間で抽選が行われることになってしまったのです。今までは早起きして行列に並べば福袋を購入できる確率はかなり高かったのですが、今度は期間中に申し込んだ人全員というオンラインならではの公平さができてしまったので、実は私はまだ一度も無印良品の福袋が当たったことがありません。
こうした福袋のオンライン抽選化は無印良品だけでなく、スターバックスでも始まりました。スターバックスの場合、以前は店頭販売でしたが、行列の先頭の人がいきなり何十袋も買い占め、後ろの人の分がなくなってしまったという事件が起きたことも影響したのかもしれません。
オンライン上には、こうした抽選制の福袋のほか、抽選なしで全員が購入できるという福袋も販売されています。ZOZOTOWNなどでは福袋の予約販売も行われています。コツは、普段から愛用しているお店の福袋を選ぶこと。そうすればハズレと感じることはあまりないからです。まあ今はハズレと思ったらフリマサイトで売ってしまう人も多く、便利な世の中になったものだなと感じます。 (作家・内藤みか(@micanaitoh))