息子は小学生の頃からゲームが好きです。
ゲームを取り上げようとする親も多いでしょうし、我が家でも長時間プレイしているとさすがに、そろそろ終わりにしたらと言ってしまう時もありました。
しかたないので、ある時から気持ちを切り替え、とことんまで頑張らせようと、そのゲームの大会を探すようになりました。
なので彼は、小学1年生の時に近くのお店での太鼓の達人の大会などで優勝経験があります。
せっかくならやっているゲームで何かを得られるくらいまで頑張れと考えるようになったのです。
今はもう成人したので、息子のために大会を探すようなことはしていませんが、一度得たトロフィー体験というのはなかなか忘れがたいものがあるのでしょう、本人が自分で大会を探し、参加することがあります。
先日も別のゲームの大学内対抗試合があり、そこでも優勝していましたし、とあるオンラインゲームでは一時世界ランキングにランクインしかけているようです。せっかく時間をかけて遊ぶのなら、なんらかの成果を得たほうが気持ちいいということを本人もわかっているようです。
最近はゲームもあまり課金せずに楽しめるものが増えてきたのは親としてもありがたいことなのではないでしょうか。さらにeスポーツなど、賞金が何百万円もするようなものも出てきたので、一概にゲームはダメとも言えない時代です。プロゲーマーという職業もあるようです。
私自身も、最近はデジタルトレーディングカードゲームを楽しんでいます。どうせなら、ゲームばっかりして! ではなく、そんなにゲームが好きならどこかの大会に出てみたら? と高みに向かって誘導できる親でいたいですし、子どもと一緒にゲームを遊べる親でもありたいです。(作家・内藤みか(@micanaitoh))
illustration...Kakky