「できる!」ビジネスマンの雑学
2025年02月17日
[955]移り変わる主役の座。蛍光灯は引退?

 大正9年(1920年)、松下幸之助は高品質・低価格の「二股ソケット」を開発。後の松下電器(現パナソニック)へと発展する基礎を築きました。

 このときの明かりは昭和の食卓を彩った裸電球でした。

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※昭和なお茶の間とちゃぶ台

 その後はご存じの通り、より明るく長寿命の蛍光灯の登場により電球は主役の座を明け渡しました。

 その蛍光灯も省電力・長寿命のLEDに取って代わられ、今や風前の灯火となっています。

 そしてつい先頃、とうとう蛍光灯の終了を告げる決定が下されました。

 おととし2023年の国際会議で2027年までに蛍光灯の製造等の廃止が決定したのです。

一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入は2027年までに廃止されます
2023 年 11 月の「水銀に関する水俣条約 第5回締約国会議」において、一般照明用1の蛍光ランプの製造・輸出入を、2027 年までに段階的に廃止することが決定されました。
環境省 2024年2月
https://www.env.go.jp/content/000200659.pdf

 使用中の蛍光灯が2年後に使えなくなるわけではありません。とはいっても蛍光菅や器具の製造は終了しますから、遠からず交換用の蛍光灯は店頭から消えてなくなります。

さらば蛍光灯 照明の「2027年問題」、製造終了で迫られるLED化
...直管蛍光灯の製造と輸出入を27年末までに禁止することが合意された。電球形蛍光灯も25年末での製造、輸出入禁止が既に決まっている。28年以降は蛍光灯の使用や在庫品販売は継続できるものの、流通量は大幅に減る見込みだ。
日経ビジネス 2024年6月26日

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※移り変わる主役の座

 この記事によると、蛍光灯からLEDに交換するには照明器具の交換工事が必要で、コストがかさむことが移行を難しくしているようです。

 この問題を取り上げたニュースはいまだ少ないですが、その対応をいまから準備しておいたほうが良いかも知れません。(水田享介)

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