「できる!」ビジネスマンの雑学
2025年01月31日
[950]2025年の節分は2月2日。なぜ?

 節分は2月3日のはずが、今年、2025年の節分は2月2日(日曜)と一日早くなっています。なぜでしょうか。

ことしの「節分」は2月2日 暦がずれる影響で
豆まきなどの行事が行われる「節分」は例年2月3日ですが、ことしは地球と太陽の位置関係などから暦がずれる影響で1日早まって2月2日になります。
NHK NEWSWEB 2025年1月26日

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 「歴がずれる影響で1日早まって2月2日」とはどういう理屈でしょうか。

 それは「1日を24時間、一年を365日と少し」と定めて運用しているカレンダーと「地球の自転と公転から導き出されるリアルな時間」とのズレが引き起こしているからです。

 現在のカレンダーはグレゴリオ暦で「1年の長さは平均365.2425日」としています。この歴では4年に一度のうるう年を入れることで、地球の公転とだいたい一致します。

 それでも春分の日では毎年6時間ずつ遅れが生じています。この6時間の遅れを4回(4年)足せば24時間となりますから、4年毎に一日分を増やすことで整合性を取っています。

 ただ、この計算では逆に地球の実時間よりも4年間で45分余計に増えすぎています。

 この45分の余分な時間の積み重ねとうるう年に1日足されることで、立春が午前0時よりも前に繰り上がるか否かで、2月3日となったり2月4日となったりするのです。

 詳しい説明は以下の図解[表1:秋分点通過時刻と秋分の日]でご確認ください。図解は秋分の日になっていますが春分の日と同じ理屈です。

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秋分の日が動き出す
実際に年ごとの秋分の時刻をグラフに表すと,図3のようになる....平年では1年あたり6時間弱ずつ遅れ,閏年になると4年前よりも少し前に戻る様子は十分に見て取れると思う.
国立天文台・公式サイト


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※図1:立春の推移 (予測を含む) 暦象年表2021より
引用元:国立天文台・公式サイト 


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※図3:秋分の変動(予測を含む) 暦象年表2012より
引用元:国立天文台・公式サイト

 より詳しい説明はこちらのサイトを参照ください。ただし2021年の記事ですので恵方巻の方角は2025年と異なっています。

今年の節分が124年ぶりに2月2日のワケ
恵方巻の方角は?
ウェザーニュース 2021年02月01日

 節分の日は立春の前日と定めてあるため、節分の日も2月2日と2月3日と変動することになります。過去には2月4日(1984年)ということもありました。

 今後は「うるう年の翌年の節分は2月2日」がしばらく続くと言われています。(国立天文台暦計算室)

 節分の日に豆まきや恵方巻の行事を予定している方、例年より一日早い2月2日がその日です。お間違えのないように。(水田享介)

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