「できる!」ビジネスマンの雑学
2025年01月27日
[949]「劇映画 孤独のグルメ」を観る

 先日(2025年1月中旬)、「劇映画 孤独のグルメ」を映画館で鑑賞しました。
 「孤独のグルメ」(原作・久住昌之、作画・谷口ジロー)はご存じの方も多いと思いますが、テレビ東京系列のグルメ番組で確か10年以上も続いている人気番組です。

 テレビ番組では俳優の松重豊さん演じる井之頭五郎(いのがしらごろう)が、外食をするその姿を見せる内容。ただそれだけで番組が成立するのも驚きです。俳優さんの才能なのか、見事な食べっぷりが人を惹きつけるのか、とにかく飽きの来ない番組に仕上がっています。

 その劇映画版ですから、筆者はテレビの拡大版かと思っていましたが、予想は見事に良い方向に外れました。

 劇映画版ではテレビ番組の構成と「腹が...減った!」の名文句は引き継ぎながらも、挑戦的な新しいシチュエーションがいくつもありました。

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(c)2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会

 そのひとつが冒頭シーン。パリに向かう飛行機の中で客室乗務員がメニューを順に尋ねて回ります。ところが五郎さんのオーダーは品切れで後回しに。さらに熟睡してしまった五郎さん、2回も食事を食べそびれてしまいます。

 グルメと銘打つ映画で主人公がいきなり食べられなかったとはちょっと意表を突きます。周囲に座る役者さんらの反応を楽しむのも一興。

 もうひとつの新シチュエーションも斬新です。五郎さんがおいしそうに食べる横で、食べる訳にいかない男性(ユ・ジェミョン氏:代表作「梨泰院クラス」)が登場します。いつもなら五郎さんが食べながら呟くはずが、隣に座るユ・ジェミョンさん演じる入国審査官がひと口も食べられず、延々と囁き続け...。

 映画の舞台は東京、パリ、五島列島、韓国といくつもの場所を移動しながらその地の絶品食を食べ歩くロードムービーでもあります。

 そして、長崎県五島市ではロケ地となったことを記念して、「究極のグルメ(旅)」を展開中です。
 美しい海と歴史ある教会(堂崎教会)など観光地としての魅力溢れる五島列島。

●長崎県五島市への「究極のグルメ(旅)」
https://goto.nagasaki-tabinet.com/feature/kodokunogurume

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(c)2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会

 また、2月1日からは「『孤独のグルメ』と『ワカコ酒』展」が、吉祥寺・ギャラリーゼノンで開催されます。
 井之頭五郎と村崎ワカコを生んだマンガの街・吉祥寺で、マンガ版のグルメ世界をご堪能ください。

■「『孤独のグルメ』と『ワカコ酒』展」概要■

イベント詳細はこちらにてご確認ください。
ギャラリーゼノン公式サイト内・展示紹介
https://gallery-zenon.jp/exhibitions/gurume2025/

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※イベント告知ポスター
(c)Masayuki Qusumi,PAPIER/Jiro Taniguchi,FUSOSHA
(c)新久千映/コアミックス

○期間:2025年2月1日(土)~2月24日(月)
   ※火曜定休 ただし2月11日(火)のみオープン
   ※2月11日(火)はギャラリーオープンの11時から15時まではライブ参加のお客様のみの貸切営業。15時以降、クローズの18時までは通常営業。

○時間:11:00~18:00(最終入場、cafeラストオーダー 17:30)

○場所:ギャラリーゼノン( 〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町2丁目11-1)

○主催:コアミックス

○協力:扶桑社、ふらり

○入場料:当日券550円(ランダム缶バッジ付き)

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※「ザ・スクリーントーンズ」ライブでは番組でおなじみのあの人も登場

 食べる人、それを見る人、そしてどちらも観る視聴者(観客)。その役を入れ替えながら話が進む展開は、テレビ番組から飛び出した映画ならではの面白い試みでした。

 テレビ版孤独のグルメ・ファンの方には、劇映画版をより楽しめる仕掛けや小技がいくつも用意してあります。それは劇場に足を運んでご確認ください。(水田享介)

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■関連サイト
『劇映画 孤独のグルメ』公式サイト
https://gekieiga-kodokunogurume.jp/

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