「できる!」ビジネスマンの雑学
2024年12月27日
[943]年の瀬に「川崎大師」訪問記

 横浜在住の友人の案内で、生まれて初めて「川崎大師」を参拝しました。

 訪れたのは年末の日曜日(2024年12月21日)、好天に恵まれ暖かな午後でした。ここは「初詣発祥の地」とも言われ、正月三が日に訪れる参拝客が特に多い寺院です。関東地区のテレビCMでは年またぎで「初詣なら川崎大師」とさかんにコマーシャルが流れるのが定番となっています。

 ただ、友人が言うには年明けは人出が多すぎるから、行くなら年末の今しかないとのこと。

 集合は京急川崎駅大師線ホーム。川崎駅からの支線ですが、駅数は7駅、総距離数はわずか4.5キロメートル。とはいえこの路線が商都・川崎から川崎大師までの参拝客輸送で大成功を収め、今日(こんにち)の京浜急行電鉄の礎となったそうです。京急の始めの一歩はここから始まったのです。

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※川崎大師駅にある記念碑

 川崎大師は12世紀初めに建立。歴史のある寺院ですが1945年の空襲でそのほとんどが焼け落ち、現在ある建物は戦後に再建されました。

 山門を抜けると、広場の真ん中に焼香台(献香所)があり、お香が焚かれていました。その奥の巨大な本堂にて参拝することができます。

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 都市部にあるお寺らしく、敷地内は建造物が建ち並び庭園や木立といったものはほとんどありません。人もまばらな境内ですが、建物が多くどこをどう歩けばいいのか、初めての参拝者なら戸惑うかもしれません。


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初詣発祥の地・川崎大師

移り変わる街並み、京急大師線沿線を歩く
朝日新聞デジタル/平賀拓史 2024年10月8日

 無病息災をお祈りして、来た道を戻ると、門前町の商店街ではのど飴の製造販売をしているらしく、包丁で飴を切るパフォーマンスの音がリズミカルに響き、こういう音響宣伝が江戸時代から続く伝統のひとつなのかもしれません。

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 拍子抜けするほどに簡単に行けて散歩がてらの参拝でしたが、人の少ない年末だからこそ味わえる静寂かもしれません。

 せっかくなので、京急川崎駅近くの旧東海道を見物しました。坂をゆるやかにカーブしながら降りてくる道は、クルマ社会によくある直線道路とは趣が違います。
 ちょっと歩いてみようか。もっと先までいってみようか。旧街道からはそんな囁きが聞こえてきそうな楽しげな東海道でした。

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 初詣には毎年300万人以上(約308万人:2024年)が押し寄せる川崎大師。押し合いへし合いしながら参拝するもよし。ただし、数時間待ちは当たり前のようなので、それなりの防寒対策は必要でしょう。

 読者の皆様、本年もお付き合いいただきありがとうございました。それではよいお年を。(水田享介)

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