何もないところから鳩や花束を取り出す人がいたらそれは手品師です。上手な手品師ならコップにかざした手のひらから水さえ出します。
それと同じ事が群馬県は富岡市役所で起きています。どこからも水の供給を受けずに、水を産み出す魔法のようなウォーターサーバーが導入されました。不思議。魔法でしょうか?
"空気から水"給水器を導入 1台1日最大33リットル 群馬 富岡
群馬県富岡市は、民間企業が開発した空気から水をつくる給水器を試験的に導入し、今後、1年かけてマイボトルの利用による二酸化炭素の削減効果などを検証・・・。空気中の水蒸気から飲み水をつくる給水器で、1台当たり1日最大33リットルの水を作り出します。
(NHK NEWSWEB 2024年12月17日)
1日で33リットルの飲み水とはペットボトル500ミリリットルに換算すると66本、2リットルなら16本以上になります。
夏の暑い日、エアコンや除湿器がホースからだらだらと水を垂れ流しているシーンはどこにでもありますが、あれを飲む勇気ある人はいないでしょう。
では、このウォーターサーバーと除湿器とどこが違うのでしょうか。
水を産み出す技術は特許取得済とのことで、詳しくはわかりませんが、高機能のフィルターできれいな飲み水を生産しているとのこと。
また、冷水、熱湯も出すことができるそうです。
電源が必要で消費電力は「380W~1050W(平均500~700W程度)」となっています。給水にはある程度の電気が必要で定期的なフィルター交換もあるため、カーボンゼロの完全なエコ製品とまでは言えないようです。
近年、災害規模の大きな地震が毎年のように発生しており、生活基盤を支えるインフラのあるなしは、震災後の生存率にも大きく影響することがわかってきました。特に能登半島地震では、水道網の復旧には数ヶ月から半年以上もの時間がかかっています。
石川 珠洲 断水続く真浦町
輪島から水をひき9月中の復旧目指す
珠洲市では7日の時点で真浦町を除いて、約720世帯で断水が続いていて、このうち、
▽片岩町
▽清水町
▽仁江町
▽宝立町の善野の
合わせて80世帯については、9月中の復旧を目指している・・・。
(NHK NEWSWEB 2024年8月7日)
電気さえ復旧すれば、飲用可能な水がこのウォーターサーバーで手に入るのであれば、今後は欠かせない機器となるかも知れませんね。(水田享介)
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◆関連リンク◆
無限水(ENELL株式会社)
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