回転寿司と言えば、目の前を通り過ぎるおいしそうな寿司に食欲をそそられて、もうひと皿あとひと皿とつい食べ過ぎた経験は誰しもあるでしょう。
皿に載った寿司が流れるようにレーンに沿ってグルグルと回る、あの独特の店内風景は当たり前でした。少なくとも5年前までは筆者はそう思っていました。
ところが最近では、注文はタブレットをタッチして、あとは寿司が流れてくるのを待つだけという回転寿司店が主流になりました。確かに注文はできるし、衛生的ではあるが、味気ないタブレット注文は、興の冷めるところです。
もう本物の寿司は回転しないし、川の流れのように寿司が押し寄せてくる光景を見ることはなくなったのです。
ちょっと残念な気分の筆者に朗報が届きました。あの「スシロー」が回転寿司を復活させたと聞きました。その名も「デジロー」というらしい。
寿司がデジタルになる。デジタル・すしとは?
写真のように、巨大タッチパネル式液晶画面の中に、昔ながらの回転寿司が再現されました。
※楽しすぎるデジロー・カウンター席
回転寿司に、もっとワクワクを。 「デジロー」
(スシロー・公式サイト内)
※流れる寿司からタッチで注文
お店にやって来て家族で食事する。それはただご飯を食べるだけではなく、ウキウキした気分で楽しんでほしい。そんな願いも込められた液晶画面のサービスです。
昭和期の子どものごちそうとは、デパートのレストランでお子様ランチを食べて、屋上のミニ遊園地でちょっと遊ぶことまでがセットでした。
令和の子どもたちに、お子様ランチやデパートの屋上のようなワクワクを体感させてくれるお出かけをわたし達おとなはどうすれば提供できるのか。
ここは思案のしどころ。令和という時代に試されている気がします。(水田享介)
--------------------------------
【関連サイト】
スシロー・公式サイト
https://www.akindo-sushiro.co.jp/