彗星と言えば、ハレー彗星が有名ですが、次に見られるのは2061年と決まっています。37年後ですからまだまだ先ですね。
実はいま、毎晩のように観測できる彗星が夜空に輝いています。
その彗星とは、昨年の2023年1月に発見された「紫金山(ツーチンシャン もしくは しきんざん)・アトラス彗星」です。
彗星を観たことのない筆者ですが、この機会を逃したくないと夕方に西の空を何度も見上げましたが、肉眼で彗星を見つけることはできませんでした。
「紫金山・アトラス彗星」を見つける方法を国立天文台が詳しく解説しています。
(解説)紫金山・アトラス彗星の観察チャンス(2024年10月)
この彗星は、発見当初、とても明るい彗星となることが期待されていました。その後彗星の状況は変化し、当初の期待のようには明るくならないものの、暗い空であれば肉眼でかすかな姿を観察できそうです。位置や予想される明るさの情報を紹介します。
(国立天文台・ほしぞら情報2024年10月)
※(2024年10月13日夕方の紫金山・アトラス彗星 神奈川県にて撮影/クレジット:長山省吾)
この彗星が最も明るかったのは、10月12日の1.5~2.5等だったようですが、それでも今週末までは2~4等星並の明るさを保ち、西南西の空の25度の高さにありますから、比較的見つけやすいようです。
このほか、NHKのサイトでも彗星を見つけるヒントがアップしてあります。
紫金山・アトラスすい星が接近 尾を引く様子 国内各地で観測
日本では夕方の時間帯、日の入り後の西の低い空に姿を見せ、次第に西の地平線へと沈んでいきます。
16日から20日ごろにかけては、2等星から4等星程度に暗くなる一方で、西の空の比較的高い位置に見えるようになるため・・・、条件がよければ今月20日ごろにかけて、日本でも日没後の西の空で肉眼で観察できる可能性・・・。
(NHK NEWSWEB 2024年10月14日)
ニュース番組では、肉眼で見つけにくくてもスマホのカメラではちゃんと彗星のしっぽ(尾)まで写っていることがあると紹介していました。
今週は月が最も大きく見えるスーパームーンであったりと、天体イベントが多い週です。
なかなか見ることのできない彗星を肉眼で見られる(かもしれない)数少ないチャンス。秋の冷え込みに注意して、彗星の美しい姿を見つけてください。(水田享介)