「できる!」ビジネスマンの雑学
2023年07月21日
[813]今日も明日も暑い!7月23日は熊谷市が日本で一番暑かった日

 このところ、日本列島に梅雨前線がかかり続け、場所によって大雨が続いたり連日の酷暑となったりと耐えがたい天気となっています。
 関東地方ももうすぐ梅雨明け。気温が30℃から35℃を越える本格的な夏を迎えます。

 ところで、日本で一番暑い場所とその気温が何度だったのかご存じでしょうか。予備知識がないと南国の沖縄県をあげる方も多いでしょう。
 意外なことに沖縄県に「観測史上の最高気温ベスト20」の観測地点はひとつも入っていません。

 古い記録を覚えている方は「山形県山形市の40.8℃」をあげるでしょう。これは1933年(昭和8年)7月25日に観測されたもので、不動の日本の最高気温として昔の天気予報では必ず取り上げられてきました。

 この最高気温を破ったのは、2007年の岐阜県多治見市の40.8℃。日本ではこれ以上の高温記録は出ないかと思われました。

 ところが2010年以降、次々と最高気温は更新されていきます。

 そして暑い街として頻繁にメディアに登場するようになった「埼玉県熊谷市」で、ついに41℃を越える41.1℃を記録。自他共に認める日本一暑い街となったのです。2018年7月23日のことでした。
(※2020年に浜松市も41.1℃を記録)

2023072101.jpg
※「最高気温の高い方から/歴代全国ランキング」(気象庁)より
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall.php

 ただし、熊谷市は暑い街をアピールしているわけではなく、公式サイトでは「暑さ対策日本一!」の街として活動しています。
 暑さばかりをアピールしていては、住む人もいなくなりますからね。

暑さ対策日本一!暑さ対策バンク(熊谷市公式サイト)
熊谷市が取り組む暑さ対策事業を紹介します!数々の賞を受賞した熊谷市の取り組みを是非ご覧ください。
https://www.city.kumagaya.lg.jp/atsusataisaku/index.html

 2018年のこの頃、筆者は本当の暑さを体験したくなり、熊谷~高崎へ電車で出かけてみました。高崎駅に降り立つと肌が痛くなるような直射日光。すぐさま駅前の焼き肉屋に飛び込みました。
 そこには熱々のコンロを囲んで楽しく焼き肉女子会を楽しむ女子高生達の姿が。やっぱり暑さの本場は楽しみ方が違いました。

 暑さを楽しむと言えば、梅干し作りがあります。梅雨明けの晴れ間を活かして、自宅で漬けた梅を日に干す「土用干し」という日本の伝統行事です。

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 昨年から梅干し作りを始めた筆者は、今年は2年分の梅を干すことになりました。7月17日の海の日をはさんだ3日間、酷暑の中を毎日梅を裏返したり、紫蘇を干したり忙しく働きました。梅酢もガラス容器に入れて陰干しします。

 土用干しにはご褒美があります。まずは余分な梅酢に新生姜のスライスをつけ込んだ「紅ショウガ作り」です。次に2年目の紫蘇はもうつけ込む必要がないので、カリカリに干して「赤紫蘇ふりかけ」、いわゆる「ゆかり」を作ります。

 昔の人はこういう行事を作ることで、暑さも楽しみに変えていたのでしょうね。(水田享介)

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