今年ももうすぐ大型連休、いわゆるゴールデンウィークが始まります。カレンダー通りでも5連休は確実です。5月1、2日をお休みにして9連休という方もいるでしょう。
ただし気になるのが連休中のお天気。tenki.jp(日本気象協会)がゴールデンウィーク中の天気予報を4月20日に発表しました。
1か月予報 暑さ一時的 寒気の影響で気温「低め」
ゴールデンウィークは雨の影響も
きょう20日、気象庁は最新の1か月予報を発表しました。季節外れの暑さから一転、この先は全国的に気温は平年より「低い」見込み。低温傾向となり、まだ日中に上着が必要な日も。また、広い範囲で、降水量は「平年並みか多い」予想で、ゴールデンウィークに雨の影響も。
(tenki.jp/気象予報士・石榑亜紀子 2023年04月20日)
それによると、4月後半から5月にかけては、寒気がやってくるため全国的に気温は平年より低めとなっています。東北・北海道では上着が必要な寒さと雨にも注意、とのこと。
ところが海外旅行に出かける方は、日本国内の予報とは違った減少が発生するか、すでに発生しています。
今年はエルニーニョ現象が発生し、世界的に高温で推移すると予想されています。
23年は記録的な高温も、エルニーニョ発生の可能性
欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」(C3S)のディレクター、カルロ・ブオンテンポ氏は「エルニーニョは通常、地球レベルで記録的な高温をもたらす」と指摘。「23─24年がどうなるかまだ分からないが、発生する確率のほうが高いと考える」と述べた。
[ブリュッセル 20日 ロイター 2023年4月20日]
それを裏付けるかのように、東南アジアや南アジアでは、これまでにない高温状態で推移しています。
※ベトナム・ホイアンのフルーツ売り
南・東南アジアで記録的暑さ 「雨乞い」も
南アジアから東南アジアにかけて、記録的な暑さに見舞われている。バングラデシュでは先週、約60年ぶりの高温を記録。インドでは少なくとも13人、タイでは2人が熱中症で死亡・・・。
タイ気象局は19日、ターク(Tak)県で気温44.6度を記録したと発表。酷暑は来週まで続くと予測している。タイでは例年、雨期前が1年で最も暑いが、今年は特に厳しい暑さが続いている。
(AFP 2023年4月20日)
アジア各地で40度超えの記録的猛暑 さらに続く予報も
アジアの広い地域が熱波に見舞われ、各地で記録的な気温が観測されている。
タイも先週末、史上初の45度超えを記録。15日に北西部の都市タークで45.4度の暑さとなった。国内の多くの地域で先月末から、30度台後半から40度超の気温が続いている。
(CNN.co.jp 2023年4月21日)
筆者は、バンコクから列車とバスを乗り継いでチェンマイに行く途中、ターク近くの町、ウッタラディッドに滞在しました。この地域だけは連日40度を越す高温で、日陰でも辛いほどの体験をしました。
※タイ・ムアンタム遺跡 水の神ナーガも暑そう
ニュースによると、現地の人でさえ「命に関わる暑さ」、「日中は仕事ができない暑さ」と言っています。
ゴールデンウィーク中に東南アジアやインドを旅する予定の方は、無理のないスケジュールで体調管理にお気をつけください。(水田享介)