エジプトといえば、3つのピラミッドが並び立つ雄大な風景が有名です。その中でもひときわ大きく立派なのがクフ王のピラミッド。約4500年前に作られて以来、永遠の時を刻んできました。
このたび、そのクフ王のピラミッドで新たな発見がありました。186年ぶりの大発見と世界中が大騒ぎです。
ピラミッド研究は、ナポレオン遠征(1798年:ピラミッドの戦い)のころから始まり、すでに研究し尽くした感がありました。
しかし、最近になって日本の最新技術が投入されるや、ピラミッドの内部にこれまで知られなかった空間が存在することが証明されたのです。
エジプト 世界最大のピラミッド 186年ぶりに未知の空間を確認
世界最大のエジプトのクフ王のピラミッドの内部に、これまで知られていなかった空間があることが、186年ぶりに名古屋大学などが参加する国際調査チームによって確認され、いまだ多く残るピラミッドの謎の解明に・・・。
(NHK NEWSWEB 2023年3月2日)
そもそもピラミッドはどうやって作られたのか、その工法はわかっていません。さらに言えば、ピラミッドが王の墓だったという説すら怪しいものとなっています。
重機も動力もない時代に、ほぼ人力だけで何のためにあんな大変な建造物を作ったのでしょうか。
昔は戦争で生け捕りにした捕虜や奴隷を無理矢理働かせていたと思われていました。しかし当時の食事の記録から、十分な量のパンとスープ、肉、そしてビールまでも支給されていたことがわかってきたため、奴隷説は成り立たなくなりました。
ピラミッド建設で働く労働者の勤務記録からは、現代のサラリーマンと重なる姿も見えてきました。
3200年前のエジプトの石板にはピラミッド建設の労働者の「仕事をサボる言い訳」が書き連ねられている
大勢の集団で仕事をする時、同じ仕事をするメンバーの中に仕事をサボる者が現れることがよくあります。紀元前1250年にエジプトでピラミッドを建設する時も仕事をサボる労働者がいた・・・。
(Gigazine 2022年05月02日)
欠勤の理由で多かったのが「目の病気」や「サソリに噛まれた」という健康被害。当時のエジプトは過酷な自然環境だったのでしょう。「妻の代わりに家事をやっていた」も認められていました。ずいぶんと理解のある職場だったのですね。
その次に多かったのが「上司の私用に付き合わされたから」。えっ、そんな理由で仕事を休まされたとは。ホントは仕事に出たかったんですが・・・という労働者の内なる声が聞こえてきます。同情を禁じ得ません。
ピールの飲み過ぎで「二日酔いのため欠勤」という書き込みには、今でも参考になる理由がしたためられていました。
「大事な宴会に参加して二日酔いになったから」
大事な宴会だから休みは仕方ないよねって、休んだ本人が言い切ってます。「仕事よりも大事な宴会」とはどんな宴会だったのでしょう。新発見の未知の空間よりも、筆者はこちらの方が気になりました。(水田享介)