今年の冬は寒さが厳しく、「水道管が凍結すると断水の恐れあり」、「給湯器の故障にご注意を」と天気予報で必ず呼びかけています。
では、具体的にどうすればいいのか。筆者が行っている凍結対策をご紹介します。
1)外の水道に防寒対策
庭や車庫のそばに水道が引いてある家は多いことでしょう。地上に露出している水道管は凍り付きやすいもの。地上から出ている部分は、エアー緩衝材(プチプチ)や布などで何重にも覆い、ヒモで縛り付けておきます。
2)忘れがちな蓋付きの水道
こちらは蛇口の周囲の隙間に緩衝材を詰めておきます。
また、ホースの中に残った水が凍り付くとホースが痛みやすくなります。残り水は排出して家の中にしまっておきます。
3)給湯器のケア
追い焚き機能付きの給湯器には、水の循環機能やヒーターがついているタイプがあります。
その場合、氷点下になりそうな夜は、残り湯を溜めたままにしておくか、浴槽に水を張っておきます。お湯の吹き出し口から5センチ以上は溜めておきます。また給湯器の電源が入っていることを確認してください。
深夜、給湯器がごそごそと動き出したら、溜めておいた水が循環している証拠です。ヒーターが動くときは、液晶画面に「結露予防」、「凍結予防」、雪だるまなどのアイコン表示が出ます。これで給湯器が凍り付くことはありません。
給湯器の凍結について
(リンナイ)
4)水道管が凍り付いて水が出ないときは...
筆者はそうした経験がないので、実際に遭遇したNHKアナウンサーのレポートが参考になります。
この場合は、水道メーター付近に温めのお湯をかけ続ける、が正しい対処方法とのことです。
詳しくはリンク先で確認してください。
水道管が凍結したら...NHKアナウンサーが実体験を公開!
37歳で初めて経験した水道管の凍結。私が実際にとった行動を時系列でまとめました。もしあなたの家の水道管が凍結してしまったらぜひこの経験を参考にしてみてください。
(にいがたWEBリポート 2023年2月2日)
凍結対策ができたら防寒にも気を配りましょう。
実は家庭の暖房の6割近くは、窓などの開口部から逃げていると言われています。
家庭の省エネは「窓」から
暖房の熱が窓などの開口部から逃げる割合は58%とされています。せっかく温められた熱の半分以上が窓から失われているのです。
家庭の省エネは、この熱の損失を抑えることが肝心なのです。
(ウェザーニュース 2018年12月24日)
窓の中でも特に熱放出が高いのが「出窓」です。出窓のある家は見た目も良く、部屋を広く見せる効果や飾り付けに活用できますが、防寒にはまったくのマイナスです。普通のガラス戸によくある雨戸もなくカーテンもない出窓は、外気とはガラスだけで仕切られているので、どんなに暖房しても、出窓から盛大に熱は逃げ出しています。
出窓にはよく結露が見られますが、室内温度と外気温の差が大きい証拠。その分、室内の暖められた空気は出窓を通してドンドン冷やされていることがわかるでしょう。
キッチン、風呂場、洋間などにある出窓の防寒対策をするだけで、ずいぶんと暖房費が節約できるそうです。
冬の間だけでも防燃性のカーテンを取り付けるか、思い切って板などで塞いでしまうと防寒効果は高まります。
光熱費が2倍、3倍とかさむ今年の冬。フトコロも寒くなりがちですが、知恵と工夫で乗り切りましょう。(水田享介)