「できる!」ビジネスマンの雑学
2023年01月30日
[766]飲む勇気を試されるお茶「虫秘茶」、京都大学院生が創出

 21世紀は遠からず食糧危機が訪れると予測されています。人口増加、紛争、水不足や化学肥料不足による耕作地の減少など、さまざまな要因により現実味は増すばかりです。
 われわれ人類が食料の安定供給を牧畜や穀物以外に求めるとき、にわかに注目を集める食材が昆虫、いわゆる「昆虫食」です。

 ただ、昆虫食には生理的に受け付けられない人も多く、それを乗り越えるには精神的忌避という高い壁を取り払う必要があります。

 そんななか京都大学の大学院生、丸岡毅氏(京都大学大学院農学研究科博士課程)は昆虫を見つめ続けるうちに、まったく新しいジャンルのお茶を発見、いえ創造しました。

 そのお茶は「見た目は紅茶にちかい薄茶色。フルーティな香りを楽しめ、成分は健康茶と遜色なし」といいところだらけ。名付けて「虫秘茶(ちゅうひちゃ)」

 どんなにおなかがすいても美味しくても、虫だけは食べたくはない、という人も多いでしょう。

 安心してください。虫そのものをお茶にするわけではありません。また、虫を煎じて飲むわけでもありません。

 「虫秘茶」とはどんなお茶なのか。そこは、秘中の秘、です。その秘密はリンク先の動画を見ていただくほかありません。

虫の○○をお茶に 京大院生の挑戦
その名も、虫の秘密のお茶ということで「虫秘茶(ちゅうひちゃ)」。あるものとはいったい何なのか、気になるお味は?。
京都 NEWS WEB 2023年1月4日)

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※「虫秘茶」公式サイトより引用

 「虫秘茶」公式サイトではクラウドファンディングもスタート(2023年1月末締め切り)。すでに目標額に達しており、商品化は順調に進んでいるようです。

 筆者が思うに、流行の鍵はイギリス人にあると思います。大航海時代、中国緑茶を英国まで帆船で持ち帰ったはずが、長い船旅で茶色く腐らせてしまいました。それでもケチなイギリス人はもったいないとお湯を注いで、その茶色い何かを飲んでしまいました。紅茶の誕生です(諸説あり)。
 いま「虫秘茶」に必要なのは、イギリス人の「何でも食べてみよう、飲んでみよう。考えるのはその後だ」精神でしょう。

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※「虫秘茶」公式サイトより引用

 「虫秘茶」を世界中に広めるためにも、ぜひともいかした英語名を考案していただきたいですね。(水田享介)

■虫秘茶公式サイト
chu-hi-cha

https://chuhicha.com/

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