2022年10月8日(土)は、「十三夜」。中秋の名月・十五夜の一ヶ月後に訪れるお月見の日として、昔から十三夜の月を愛でる風習がありました。
十五夜はもともと中国古来の伝統行事で、中国や台湾では中秋節として月餅を贈る風習がいまも残っています。日本での十五夜は芋の収穫を祝う「芋名月」とも言われます。
一方の十三夜は「栗名月」、「豆名月」の別称があります。これも栗や豆の収穫期にふさわしい呼び名ですね。
十三夜は中国にはその習慣はなく、日本だけの行事と言われており、その始まりは平安時代までさかのぼります。「延喜19年(西暦919年)、醍醐天皇が清涼殿で月見の宴を催したのが九月十三夜の始めといわれている。」(『日本大百科全書』[ジャパンナレッジ]より)
日本で生まれ、千年以上続く伝統行事の十三夜。今年は三連休の初日に当たります。8日の天気は太平洋側では曇りがちながら晴れ間もあるそうです。お月見ができることを祈りましょう。
関東は7日(金)も肌寒く 3連休は8日(土)に晴れ間も
8日(土)は日本海側ですっきりしない天気の所があるが、太平洋側は天気の持ち直す所が多い。東京都心も日中は日差しがあり、昼間の気温は24℃前後...。
(Yahoo!ニュース/ウェザーマップ 2022年10月6日掲出)
ところで十三夜について気になる記述を発見しました。
「福岡県糟屋 (かすや)郡では九月十三夜を女名月といって、この日女が幅をきかすという。」(『日本大百科全書』)
この日女が幅をきかす--女名月は女性は偉そうにしたり、いばってもいい--そういう日だそうです。
糟屋郡には筆者の妹が在住しています。毎年、十三夜の女名月にこれまでどのように過ごしてきたのか、聞いてみたいと思います。(水田享介)
■参考文献
「ジャパンナレッジ-十三夜」
(ジャパンナレッジ)