会社勤めの皆さんにとっては、恐ろしい「魔の6月」が始まりました。
なぜ魔の6月と言うのか(こう言っているのは筆者だけかもしれませんが・・・)。
カレンダーを見ていただければ分かるように、5月の大型連休が終わってから7月の海の日(7月15日)までの67日間、祝日は一日もないのです。
たった今、気付いた人もいるでしょう。6月は祝日はひとつもないのですよ。土日の休日以外は、9週間もの長きにわたって働き続けるほかないのです。
今年入社の新人の皆さんは、ここが試練のしどころです。先輩達のように気軽に有給休暇を取れる身分ではまだないはず。入社当初の緊張感も取れてきて、精神的にも慣れ始めた時期、悪く言えば「中だるみ」状態に陥っているかもしれません。
こんなときに起こしやすいのが、遅刻です。
学生時代の遅刻に罰則はなかったから、会社を遅刻しても同じで済むはずとはいきません。始末書で済めばいいほうで、遅刻の理由や勤務態度によっては給与の減額もあり得ます。就業規則の定めにもよりますが、本人の都合によって労働を提供しなかった場合、給与のカットは合法なのです。
さて、ではどうやって遅刻を防ぐのか。
まず布団に入る前に、翌朝の出勤までの行動を頭の中で再現しましょう。そして、寝る前にできることは、やっておきましょう。
ゴミ出しのゴミをまとめておく。着替えを出しておく。名刺入れや定期券などの持ち物を並べておく。ちょっとした準備が忘れ物を防ぎ、朝の行動をスムーズにします。
つぎに大事なのが目覚ましです。
いまどきの若者はスマホのアラームで目覚めるようです。スマホは便利ですが、アラームの設定はユーザーがやるものなので、その設定を間違えるとアラームは鳴りません。たとえば音量をミュートしていたり、アラーム音声選択で未選択になっていたり、はたまた特定の曜日だけオンやオフになっていませんか。
もういちどスマホの設定を見直しましょう。取扱説明書のないiPhoneですが、Webサイトにはちゃんと設定方法が記載されています。
iPhone でアラームを設定・管理する方法(iPhone:Apple公式サイト)
https://support.apple.com/ja-jp/HT207512
また、古いiPhoneの場合、OSのアップデートをすると設定していたアラームが解除されることがあると報告されています。夜中にアップデートをかける際には、くれぐれもご注意ください。
最後に、iPhoneであろうとAndroidスマホであろうと、共通して多いのがバッテリー切れです。スマホは長く使っていると、しだいにバッテリーの持ちが悪くなります。おおよその持ち時間を把握しておきましょう。電源の入らないスマホはただの金属の板にすぎません。
すやすや眠っているうちに、バッテリー切れのスマホも一緒に、ディープスリープ・・・。
考えたくもないシーンですが、遅刻しないための準備を怠らないようにしましょう。(水田享介)