その昔、世界で活躍するスーパーモデルには、体型維持のためおなかの中に「ある虫」を飼っている人がいると聞いたことがあります。
どのような虫であるかは想像したくもないのですが、その虫のおかげなのか、多少の暴飲暴食をしても太ることがないそうです。なかにはその虫をモデルの間で融通し合うこともあるとかないとか・・・。
体形を保つためとはいえ、そこまでやるものかと筆者は半ば感心し、半ばその執着心に恐れおののいた記憶があります。
この究極のダイエット法ですが、まったくのウソではなかったようです。このたび、日本のとある研究所によって、おなかに寄生する虫の効用が科学的に証明されました。
寄生虫で痩せやすく 科学的に証明 国立感染症研究所など
国立感染症研究所と群馬大学の研究グループは、マウスを使った実験で、特定の寄生虫に感染させると脂肪が燃焼されて痩せやすい体になることを証明しました。研究グループは「肥満を抑制できる薬などの開発につなげたい」として詳しいメカニズムの解明を進めていくことにしています。
研究を行ったのは国立感染症研究所と群馬大学大学院医学系研究科のグループです。
(NHK NEWSWEB 2019年5月15日掲出)
やはり、いきなり虫を飲み込むのではなく、そのメカニズムを薬品化したものを服用するのが常識的な考えのようですね。
ところで、香水を始めさまざまな香りを生み出すお仕事に「調香師(ちょうこうし)」という職業があることをご存じでしょうか。
良い香りを探し出して組み合わせる仕事だろうと素人は思いますが、それでは香水という商品にはならないそうです。
人の気をひいたり、印象に残ったりする香り、商品として愛用される香水には何が必要でしょうか。
実は、香水にはバラやジャスミンのような良い香りの他に、動物由来の香りも少なからず含まれているそうです。
たとえば、鯨の体内で作られる結石(龍涎香[りゅうぜんこう]とも呼ぶ)やジャコウジカの分泌液、ビーバーやジャコウネコから採れる分泌物など。それ単体ではいずれも強い臭気を放ちますが、良い香りを引き立たせるには欠かせない存在となっているそうです。
(『「香り」の科学 匂いの正体からその効能まで』:平山令明(著)/ブルーバックス より)
また、とある香水メーカーのブログでは、意外な秘密が明かされています。
投書:香水におしっこを混ぜるってホント?
(「香水Bizブログ」2006年03月18日掲出)
香水におしっこが混ぜてあるという噂は否定しても、尿成分を含むことで妖艶な香りになると明かしています。しかもジャスミンの香りはおしっこの成分にかなり近いそうです。
健康で衛生的であることと、美しく魅力的であることは、必ずしも同義ではない。世の中とはそういうものかもしれませんね。(水田享介)