今日、3月18日は「点字ブロック誕生の日」です。1967年のこの日、世界で初めて岡山市に点字ブロックが敷設されました。
この日を記念して、世界中の主だったGoogleトップロゴが点字仕様に変更されています。
※Googleトップよりデータを引用
点字ブロックを発明したのは、岡山県倉敷市出身の三宅精一氏です。動物好きが昂じて、セントバーナード犬の飼育を始めたことがきっかけで、盲導犬になる犬を探していた「岩橋英行」と知り合います。
盲目や弱視の人が外出に苦労している話を聞いた三宅氏は、
「足の裏で、歩道と車道の境目が判るようになれば、危険が減るのではないか?」
との発想から、点字ブロックを考案します。
そして点字ブロックのデザイン・仕様を完成させ、52年前の今日、岡山市の盲学校近くの横断歩道に、世界で初めて点字ブロックを設置しました。この費用はすべて三宅氏が負担しました。
しかし、すぐにはその有用性は認知されず、三宅氏は私財をなげうって普及活動に努めることとなります。
現在は世界各国でひろく採用されている点字ブロックですが、その裏には三宅氏の大変な苦労があった結果だったのです。
詳しくはGoogleのサイトでご確認ください。
Google トップ (2019年3月18日限定)
https://www.google.co.jp/
Google Doodle(三宅精一を称えて)
https://www.google.com/doodles?hl=ja
これまで何とも思わなかった点字ブロック。ときにはちょっと歩きにくく感じることも実はありました。
しかしその普及に人生を捧げた三宅精一氏のことを思うと、点字ブロックの貴重さが足の裏からじんわりと伝わってきます。
そして、たったひとりのアイデアからスタートした点字ブロックが、統一規格として世界に普及したことに、日本人として少し誇らしく思えてきました。(水田享介)