「できる!」ビジネスマンの雑学
2019年02月25日
[651]ガラパゴスで113年ぶりにゾウガメの固有種を再発見

 ガラケーとは「ガラパゴス・ケータイ」の略で、スマホ登場前の機能足らずなケータイ電話をひとくくりにした言葉です。ところで、本物のガラパゴスとは何なのかご存じでしょうか。そしてその本当の意味とは。

 ガラパゴスはガラパゴス諸島という呼称の実在する諸島で、南米大陸の西側、東太平洋上にある大小百以上の島で構成されています。太平洋に浮かぶ言葉通りの孤島であったため、人間に発見されたのは大航海時代の16世紀になってから。それまでは人類未到の地だったのです。

 現在はエクアドル領で、大陸の影響を受けない独自の生態系により、海洋部分を含む諸島全体が世界遺産に指定されています。

 そのガラパゴス諸島で、このほど大発見がありました。

絶滅したはずのゾウガメの一種を発見 ガラパゴス諸島
 【2月21日 AFP】(更新)南米エクアドル沖にあるガラパゴス諸島(Galapagos Islands)のフェルナンディナ(Fernandina)島で、1世紀余り前に絶滅したと考えられていたゾウガメの一種が自然保護活動家らによって発見された。
 見つかったのは成体の雌で、1906年を最後に目撃例が途絶えていたフェルナンディナゾウガメ(Fernandina Giant Tortoise、学名Chelonoidis phantasticus)とみられている。年齢は100歳前後のもよう。
AFP BB NEWS 2019年2月21日掲出)

2019022501.jpg
※発見されたゾウガメ/@Marcelo_MataG(エクアドル環境相/Twitterより)

 ガラパゴスはスペイン語でゾウガメ(Gala'pagos)を指すことから、古くからゾウガメの島として知られていたようです。

 大航海時代の船乗りたちは、長い航海中に長期保存のきく食料としてゾウガメを手当たり次第に捕獲しました。加えて生息環境の破壊もあり、島ごとに固有種が存在したゾウガメは、20世紀までにはかなりの種が絶滅したと言われています。

 「ロンサム・ジョージ」の名で有名だったビンタゾウガメはその種の最後の一頭だったため、2012年にその死を持って絶滅しています。

 今回発見されたゾウガメは、また別の島の固有種で、113年ぶりの再発見です。

 私たち人類はふたたび固有種を絶滅するのか、それとも繁殖させることができるのか。実のところ、人よりも遙かに寿命の長いゾウガメを、わたしたちは扱いかねてはいないでしょうか。

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※リクガメのイメージ

 ガラパゴスの動物たちは、ガラケーのようにもてあそべる存在ではないことだけは確かです。(水田享介)

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■関連リンク
日本でゾウガメを見るなら・・・
体感型動物園 iZoo (イズー)
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