新年あけましておめでとうございます。本年も当コラムをよろしくお願いいたします。
さて、2019年最大の話題は、
平成はもうすぐ終わり、2019年5月からは新元号
その時は夢の十連休がある
ですね。
こう思っている方が多いことでしょうが、話はそう単純でもないようです。
2019年元旦から新元号ということもありうる!?
ということは1月7日はすでに平成の次の時代ということでしょうか。新元号の名称も知らずに、そんなことがあるのでしょうか。
新元号には、いつ変わる?
「新元号になるのは何日?」
「平成っていつ終わるの?」
実は「平成」から新元号に変わる日にちが正式に決まっていないことをご存じだろうか。
政府は、式典などの準備を着々と進めている。しかし、新たな元号の選定作業は秘中の秘としているのに加え、新元号をいつ決定し、いつ明らかにするのか、さらにいつ切り替えるのか、まだ判断していないのだ。政府内でいま、何が起きているのか。その真相を報告する。(政治部官邸クラブ取材班)
(NHK NEWS WEB・WEB特集 2018年12月27日掲出)
上記の記事を最後まで読んでいただくと、新元号の名称が決まっていないどころか、いつ公表するか、そしていつからが新元号はスタートするか、いまだ何も決まっていないようです。いえ、決められない状態が続いている(2018年12月27日時点)とはちょっとした驚きですね。
現天皇陛下が退位を決意されたのは、国民生活の混乱を避けたいとの思いがあったからと記憶しています。
カレンダー業界は新元号を印刷したカレンダーを販売できるのではと期待していたのですが、その願いもはかなく消えました。
ソフトウェア業界もシステムの元号切り替えに準備期間がもらえると思っていたはずです。
このまま重要な決定事項がなし崩し的に後送りされると、退位に向けた特例法で明記した「国民生活に支障が生ずることがない」皇位継承ではなくなってしまいかねません。現天皇陛下のご意向が活かされないまま、当日をむかえることになりそうです。
皇位継承の式典は、世界中の注目を集め、また世界各国の要人が一堂に会する世紀の大イベントでもあります。
この一連の行事は、日本でしかみることのできない歴史あるお祝い事です。どうかよいやり方を確立して、後世の見本となるよう努力していただきたいものですね。(水田享介)