世界中の珍味を集めた食品博物館がスウェーデンにオープンしました。
英語名称はというと・・・「Disgusting Food Museum」
Disgusting Food ・・・ 直訳すると「嫌な食べ物」
はっきり言うと「おぞましい食べ物」
正直に書きましょう・・・ 「ゲテモノ食べ物博物館」
※博物館外観
80種類の「気持ち悪い」が集まった博物館
メキシコではアリの卵、フィリピンではアヒルの胎児、イタリアでは極限まで発酵したチーズなど。世界には耳を疑うような"食べ物"がたくさんありますよね。
10月29日、スウェーデン・マルメにオープンしたのは、そんな珍味を集めた博物館「Disgusting Food Museum」。名前がすごいストレートだし、絶対に行きたくない......(苦笑)。
とは言っても、誰かの気分や調子を狂わせたいワケではない様子。「気持ち悪いという感情は文化の違いからくるもの。ある国の人々が好んで食べているものが、別の国では未知で気色悪いものになってしまう。ゲストには固定概念が取り払われるような体験をしてほしい」と、このミュージアムを手がけたSamuel Westさんは言います。
(TABI LABO 2018年10月30日掲出)
世界中から取り寄せた80種類の「気持ち悪い食べ物」のなかに、日本を代表して「納豆」が入っています。
とするとたいして気持ち悪くはないかもしれませんね。
たとえば、缶詰の「SPAM」(アメリカ)、「ベジマイト」(オーストラリア)、ドリアン(東南アジア)、臭豆腐(中国華南)、皮蛋(中国圏)なども陳列されています。
SPAM や皮蛋(ピータン)は日本では一般的な食材ですから、食べたことのある方は多いはず。ベジマイトはただまずいだけですから、オーストラリア人だけ食べていれば何の問題もありません。ドリアンに至ってはフルーツの王様。臭いはともかく口の中でとろけるようなクリーミーな口当たりの果物で、とても高値で取引されています。
でも悪趣味ではイギリス人に負けないあのスウェーデン人が、こんなもので満足するはずがありません。世界一臭いと言われる塩漬けニシンの缶詰「シュールストレミング」はスウェーデン人にとってはお袋の味、博物館には欠かせません。もちろん常設展示(在庫)しています。
さらにはこんな珍味もありました。
(Disgusting Food Museum Facebook より)
・モルモットの丸焼き(ペルー)
・コウモリの姿煮スープ(パラオ)
・生きたウジ虫入りチーズ[カース・マルツゥ(casu marzu)](イタリア・サルデーニャ島)
・タランチュラの唐揚げ(カンボジア)
・サルミアッキ/リコリス(北欧/世界一まずいお菓子)
・新鮮なカエルのスムージー[ラナジュース](ペルー)
・発酵した(本当は腐った)サメ[ハカール](アイスランド)
※展示物写真(Disgusting Food Museum 公式サイトより)
※Disgusting Food Museum 公式サイト
この博物館では試食イベントも受け付けています(6名から受付中/料金おひとり300クローナ~)。
あなたは食べるとしたら、フレッシュなカエルスムージーと何ヶ月も腐らせたサメ肉のどちらを選びますか。
そうでなくても、観光客のみなさんに納豆をおいしそうに食べてみせるのも楽しいかもしれませんね。
この博物館は来年2019年1月27日までの期間限定の開催。世界中のゲテモノ、いえ珍味を見て、嗅いで、食べて鑑賞できる博物館はとっても貴重です。
気分が悪くなったときのために、入場券がエチケット袋になっているそうです。至れり尽くせりの行き届いたサービスですね。
ぜひ、足をお運びください。(水田享介)
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■関連リンク
Disgusting Food Museum 公式サイト
https://disgustingfoodmuseum.com/
@Disgusting Food Museum
(Facebook 公式サイト)