昨年10月に日本でも発売が始まったスマートスピーカー「Amazon Echo」。いくつもの競合製品が出そろったこともあり、性能のさらなる向上にしのぎを削っているようです。
一方で、スピーカーに話しかけるという新しい習慣に、日本では抵抗を感じる人も多く、その使い道には疑問の声も出始めています。
そこに登場したのが、アレクサ用に開発されたとあるスキル(アプリ)。
その名も「圧迫面接」。
就職活動に役立つ? Amazon Echoで「圧迫面接」を体験してみた
「圧迫面接」はその名の通り、Amazon Echoを使って圧迫面接を体験できるスキルだ。「アレクサ、圧迫面接を開いて」でスキルを呼び出すと、新卒採用責任者の「アレ山クサ男」さんが登場し、面接がスタートする。
(ITmedia PC USER/「山口真弘のスマートスピーカー暮らし」 2018年5月22日掲出)
ユーザーはこのスキル「圧迫面接」を呼び出して、エコーを面接官に見立てて、模擬面接の練習ができます。自己紹介から、志望動機など採用面接ではおなじみの質問に答えていくのですが、「圧迫面接」モードになったエコーは、がらりと雰囲気が変わっています。
どうなっているのでしょうか。
『質問の合間に「それで?」「だから?」「なんでそう思ったの?」などと挟み込まれる』(同上より引用)
『口調についても「ちょーっと違うんだよなあ」「そっかそっか、オッケー」「ちょっと意味分かんないけど、続けて」など、やや上から目線の面接にありがちな、ぞんざいな口調が的確に再現されており、妙なリアルさがある。』(同上より引用)
アプリにこんな口をきかれたら、いい大人なら席を蹴って立ち去りそうですが、そこは就活生、必死です。本当の面接でこういう扱いを受けるんだと、覚悟と度胸ができるならしめたものでしょう。
自分中心で回っていた学生生活から、いきなり社会の荒波を体験するのが就職活動ですから。
その洗礼の相手というのが、スマートスピーカーのAIアプリというのも、現代的です。
いえ、ひょっとして日本での普及に不安を感じるスマートスピーカーも、必死に圧迫面接を演じているのかもしれませんね。
がんばれ、就活生。がんばれ、スマートスピーカー。(水田享介)