最近のテレビやネットニュースで、しばしば耳にするフレーズがあります。
「平成はあと半年だから、~」、「平成最後の~」
「~」の箇所には、○○しよう、○○(イベント)を開催、など人を急かすような言葉が入ります。
次の元号もわからないうちから早くも平成の終わりを連呼して、不安をあおり立てているようにも感じます。
聞き流していれば良いものを、自分の歴史を平成の終わりに刻み込もうとする若者まで現れ始めました。
あと半年、平成駆け込み婚~若者たちがこだわるワケ
平成も残すところ、あと半年。
そんな中、20代30代の間で「平成のうちに結婚したい」という機運が、にわかに高まっているという情報が。
調べてみると、確かに駆け込み需要を取り込もうというビジネスが盛況です。「平成駆け込み婚」とも呼べるこの現象、底流には"平成ならでは"の時代感覚がありそうです。(経済部記者・寺田麻美)
(NHK NEWS WEB 2018年11月9日掲出)
平成生まれだから、平成のうちに結婚しておこう。その決心は個人の自由、少子化の時代に殊勝な心がけですが、よーく考えてみてください。
結婚と平成の終わりになんの関係もないはず。あわてて結婚して、平成の終わりと共に熱も冷め・・・、その結果、後悔するのではと心配になってきます。
役所にしても面倒くさくなったのか、これからは西暦表記でいこう、と言い始めています。運転免許証は外国出身者にはわかりにくいとの指摘を受けて、警察庁は西暦表記に舵を切りました。
運転免許証の有効期限、西暦表記に 19年3月ごろから
警察庁は2日、運転免許証に記載されている年月日のうち、有効期限の部分を元号から西暦表記に変更する方針を決めたと発表した。外国人の免許保有者の増加などを背景に、よりわかりやすくするのが目的と説明。来年5月の改元とは「直接関係はない」としている。
(朝日新聞デジタル 2018年9月2日掲出)
2011年の東日本大震災の後は、ふたりなら怖くないと(いうわけではないでしょうが)「震災婚」がはやりました。
いまの若者の心理としては、結婚も流行りのうち、ノリでするものかもしれませんね。出会いときっかけがないと、結婚はできるものではありませんから、それも良しとしましょう。
ところで、気になることがひとつ。式場費用が平成割引になるからと結婚を急いではいませんか。
この上は、消費税が10%に上がる前に済ませておこうという、「増税前駆け込み婚」が登場しないことを祈ります。(水田享介)