大もめにもめていた築地市場の豊洲への移転ですが、ようやく決着したようです。先週末から4日間をかけて大がかりな引っ越しが行われました。
築地から豊洲へ「ターレ」走る 引っ越し本格化
豊洲市場の11日の開場に向け、水産・青果の業者の築地市場からの引っ越し作業が本格化した。7日早朝には小型の運搬車「ターレ」やフォークリフトの移動が始まった。(中略)
午前5時、夜明け前から約100台のターレが築地市場を出発し、豊洲市場を目指した。築地市場ではターレとフォークリフトが約2600台登録されていた。豊洲では利用ができないガソリン車のターレを除き、まだ未開通の幹線道路「環状2号」を特別に使って自走で移動する。
(日本経済新聞・電子版 2018年10月7日掲出)
※ありし日の築地市場とターレー
このターレーの大移動について、当コラムではすでに3年前に取り上げています。できれば休日の昼間に実行していただきたいと願っていた筆者でしたが、残念なことに早朝になってしまいました。
もし大漁旗などデコレーションされたターレーがいっせいに走行すれば、豊洲移転のアピールになったはずですが、諸般の事情が許さなかったのでしょう。
[171]走るか、ターレー。2000台
ターレーは立ち乗り専用の小型三輪トラックです。映画「スター・ウォーズ」に登場するロボット「R2-D2」によく似た円筒形が動力部分で、ロボットの頭に当たる場所には大きなハンドルがついています。業者の皆さんは前の一輪を巧みに動かして、築地市場の狭い通路を、縦横無尽に走り回っています。(中略)
ターレーに立ち乗りして疾走する姿は、なかなかカッコイイものです。2000台の行進が実現すれば、壮観な景色になるはず。ぜひとも休日の昼間にパレードしていただきたいですね。
(2015年11月9日掲出)
ところで、移転したのはターレーだけではなかったようです。
中央区では築地市場に住み着いて(警備して)いた猫ちゃんたち30匹を、新たに建設する施設で保護することを決定しました。
※イメージ(築地の朝は早いよ)
築地市場にいる野良猫の保護施設、
中央区が建設へ 30匹を収容
築地市場(東京都中央区)が10月6日、豊洲市場(江東区)への業務移転に伴い、83年間の歴史に幕を閉じた。これにともない地元の中央区は、市場内で暮らしていた野良猫約30匹を保護して収容する施設を建設することを決めた。区によると、東京23区が猫の保護施設を建設するのはおそらく初めてだという。
保護施設は、晴海臨海公園内(中央区晴海)に建設する。空調や水道を備えた鉄骨造り平屋建ての建物2棟(計約29.2平方メートル)で、2019年4月オープンの予定。整備費は電気、水道工事などを含めて約5600万円で、関連予算案が同区議会で可決された。
(Sippo 2018年10月7日掲出)
※イメージ(えっ、なんか文句ある?)
野良猫30匹に5600万円ですか。ウーン、庶民は腕を組んで考え込んでしまいそうです。なぜ、野良猫にそんな大金を・・・。しかも家まで建ててあげるとは。
とはいえ水産市場に暮らしていた猫たちですから、無為にうたた寝をしていたとは思えません。害獣駆除に日夜がんばっていた「選ばれしアスリート猫」だったのではないでしょうか。筆者の勝手な想像ですが、そのお礼の意味なのかもしれませんね。(水田享介)
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