「ネット炎上」はSNSなどで道徳上、法律上許されない発言や画像、動画そのものをアップしたり、またはそうした行為が告発されることで、当事者が周囲から激しい非難を浴びることです。
たかが炎上と放置していると、その経緯が動画とともにマスメディアに取り上げられ、さらにヒートアップして身元を特定されたり、場合によっては警察が動くこともあります。
たとえば、動画サイトにアップしたスピード違反やあおり運転の動画が動かぬ証拠となり、逮捕されるケースが続出しています。
また、つい先日はイベントで不誠実な対応を繰り返した区職員がツィッターで告発され、区長が謝罪する事態となりました。この炎上の模様はNHKの全国ニュースでも取り上げられました。
このような炎上騒動に直面したら、どうすればいいのでしょうか。当事者は炎上が収まるのをじっと待つしかないのでしょうが、そのあともこころにわだかまりが残ることがあります。
そんなやりきれない気持ちに目をつけたお寺が登場しました。
聞き慣れない言葉ですが、このサービスを始めたお寺は本気のようです。
国上寺がネット上の「炎上」を供養するサイトをオープン
新潟県燕市にある国上寺は、ネット上で起きた"炎上"を供養するための「炎上供養」専用サイトをオープン。また10月7日に開催される「柴燈大護摩火渡り大祭」でも、今年炎上したこと・投稿を柴燈大護摩の火に入れて、実際に焚き上げ供養します。
(ねとらぼ・宮原れい 2018年10月3日掲出)
炎上供養の受付はこちら。
国上寺・「炎上供養」専用サイト
(ご注意・読経が流れます)
https://www.kokujouji.com/kuyou/
※国上寺・「炎上供養」の画面
「ご自身の炎上発言をコピーしたデータや、炎上ツイートの画像などを個人、企業問わず、24時間年中無休、上の供養ボタンを押していただき、奉納してください。」(「炎上供養」専用サイトより引用)
国上寺の公式サイトによると、「建立は709年で越後最古の古刹」。源義経、上杉謙信の奉納を受け、江戸時代には良寛が定住して創作に励んだ寺と紹介しています。
どうやら越後では格式のあるお寺のようです。2018年10月7日には「柴燈大護摩火渡り大祭」が開催予定で、その場でお預かりしたデータを本当に
「焚き上げ供養」
するそうです。
それでも落ち着かない方は、焚き上げた炎の上をご本人が歩いて(火渡り)供養することもできるとか。
インターネットという架空のネット空間に突如、割り込んできた炎上供養は、21世紀社会に受け入れられるのでしょうか。また、定着していくのでしょうか。
願わくばこの炎上供養サービスが、くれぐれも炎上しないことをお祈りしています。(水田享介)
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■関連リンク
国上寺 公式サイト
https://www.kokujouji.com/
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