みなさんはラーメンのジャンルに家系ラーメンという一派があることをご存じですか。
筆者もまだ「家系」を食べたことはないのですが、どうやら横浜を発祥とした醤油とんこつスープで、太麺を基本とする新しいジャンルのようです。
では、ここで問題です。
この家系ラーメンがアメリカ、ニューヨークに最近、進出を果たしました。現地ではこの家系ラーメンを何と呼んでいるでしょうか。
【三択問題】
1.家とつくから ハウスラーメン
2.発祥の地から ヨコハマラーメン
3.発音そのまま イエケーラーメン
※家系ラーメンのイラスト(味付け卵)
正解は、3 イエケーラーメン です。
表記は「E.A.K. ramen」。ラップ調でなかなかいけてますね。
※ニューヨークに実在する店舗(GoogleMap より)
「日本語そのままではないか、それで通じるのか」と心配になる方も多いでしょう。
心配ご無用。そもそもラーメンという食べ物は、これまで英語圏で知られてなかったのです。未知のものを既存の英単語だけで言い表すことはできません。だから、日本語のラーメンはそのまま「ramen(ラーメン)」。決してnoodle(ヌードル)ではないのです。
家系もその概念を翻訳することはできないので、発音通りに、それでいて英語でかっこよく表現したら「E.A.K.(イーエーケー)」となったようです。
かつては日本のものを紹介するときは、何でも英単語に置き換えて説明する時代がありました。
日本にしかないものでも、知恵を絞って英語で言い表すのが常識で、そうしなければ通じないと日本人が思い込んでいたのかもしれません。
ビーフボウル(牛丼)、ライスボール(おにぎり)、バレットトレイン(新幹線)、ストローマット(畳)、・・・。
ところが、日本独自の概念や日本文化のキーとなる日本語は、英語でも日本語で言う方がわかりやすかったのでしょう。
いまでは牛丼は[Gyudon]、おにぎりは[Onigiri]、畳は[tatami]と日本語の発音で通じるようになりました。
さらには日本の言葉がそのまま英単語化したものまで登場しています。
カワイイ、ベントウ、エモジ、ハンチョウ(honcho)※1、カロウシ、・・・。
これも日本の国際化、観光立国化のなせる技でしょうか。
がんばれ、ラーメン。がんばれ、日本語。(水田享介)
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■関連リンク
ニューヨークで家系ラーメン(E.A.K. ramen)を食べてきた!!
(2018.04.18)
※1=日本語の班長が語源。1947年には英語圏で広く使われていた。英語ではリーダー、責任者、大物などの意味。
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