「できる!」ビジネスマンの雑学
2018年10月01日
[596]祝!サイト新装開店。ローマ時代の金貨ザクザク

 今日からいよいよ10月。実りの秋、収穫の秋がスタートします。そして、明日香出版社の公式サイトは、今日から新しいデザイン、新しいシステムとなって新装開店です。
 せっかくですので、
「ココ掘れ、ワンワン。大判小判ならぬ、金貨がザクザク!」

のめでたいお話をご紹介。

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※泥の中から現れた割れた水差し。価値はあるのかなと思ったら・・・

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※水差しの割れ目から見えるのは、金貨、金貨、金貨・・・

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※とても1500年前のお金とは思えない輝き!

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※この写真を発信したTwitterアカウントは 「@_MiBAC」

 このアカウントの持ち主は「Le news del Ministero per i Beni e le Attivita Culturali. 」とありますから、イタリア政府の「文化財・文化活動省」のツィッターです。

ローマ帝国の金貨数百枚、旧劇場の地下から発見 伊北部

 (CNN) イタリア北部でこのほど、かつての劇場の地下からローマ帝国後期の金貨数百枚が見つかった。金貨はせっけん石製の円筒形の容器に詰め込まれており、保存状態は良好。
 文化省によると金貨は先週、ミラノの北に位置するコモの旧劇場の地下で発見された後、ミラノの研究施設へ送られた。同施設で考古学者や修復の専門家が分析を行う予定だという。
CNN 2018年9月10日掲出)

 イタリアは国力が落ちた、国民に勤勉さが足りない、果てはEUのお荷物などと散々の言われようですが、何気なく掘った穴から金貨が出てくるのは、ローマ帝国の末裔、イタリアくらいのものでしょう。

 この金貨は5世紀頃のものといわれています。1500年前のイタリアは西ローマ帝国が瓦解(西暦476年)したため、帝国の版図であったフランス、スペイン、イギリスは混乱の時代を迎えました。今のドイツにあたるゲルマニア地方はいまだ未開の地。すでにゲルマン人の大移動が始まっています。アメリカ合衆国が登場するには、あと1200年待たなくてはなりません。

 日本はと言えば、大和朝廷が権力を拡大して前方後円墳やはにわをせっせと作っていました。

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 2016年、ロンドンの工事現場で、紀元1世紀頃のローマ時代の遺構が見つかりました。出土したのは文書を記録した大量の板きれ。それでもイギリス人は大喜びでした。ローマ人がわざわざドーバー海峡を渡って、文明を届けてくれた証(あかし)ですから。

 紀元1世紀頃といえば初代皇帝アウグストゥスがローマ帝国の基盤を整え、「パクス・ロマーナ」、いわゆる帝国支配下の平和が訪れた時代でした。

英国最古の書字板発掘、二千年前の「日常」伝える
 「私、ウェネストゥスの解放奴隷ティブルスは、スプリウスの解放奴隷グラトゥスに対し、配達された商品の代金として105デナリウスの支払い義務を負っています...」
 借用書はラテン語の筆記体で、書字板と呼ばれる木の板に刻まれていた。そこに記された日付は、紀元57年1月8日と読みとれる。これまでに見つかった、古代ローマの属州ブリタンニアの文書では最も古い日付だ。現在は英国ロンドンの金融街がある地区で、商業活動が行われていたことを示す最古の記録ということにもなる。
ナショジオ・ニュース 2016年6月18日掲出)


 残念ながらイギリス人が発見したのは、イギリス最古の「借用書」でしたね。

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 ところで、先に紹介したイタリア文化財・文化活動省のツィートですが、最後もふるってます。

「"Una scoperta che mi riempie di orgoglio" ha detto il ministro @BonisoliAlberto」

 『「私をプライドで満たしてくれる発見」と(アルベルト・ボニソリ)大臣は述べた』(Google翻訳より)

 「この発見は、(イタリア人として)誇らしい気分だね」といった所でしょうか。

 光り輝く金貨の写真を眺めるだけの筆者ですが、これを契機に金貨ザクザクにあやかりたいものですね。(水田享介)

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