「できる!」ビジネスマンの雑学
2018年09月28日
[595]「Windows 10機能更新プログラム」をエラーなしで適用するには
 インターネットへの常時接続が当たり前となったこんにち、業務で使用するPCには、必ず守らなければならない決まり事があります。

 そのひとつに、使用するOSやセキュリティの状態を常に最新にしておくことがあげられます。Microsoftではさまざまなアップデートプログラムを定期的に配信しています。

20180928001.jpg
※イメージ

 ところで、Windows 10で配信されるものには、アップデート(Windows Update)や機能更新プログラムと呼ぶものがあります。どんな違いがあるのでしょうか。ここで更新の種別についておさらいをしておきましょう。

「Windows Update」

 「Windows Update」に含まれるものは、以下の通りです。
 1.月次でリリースするセキュリティ更新プログラムなどの修正プログラム
 2.OfficeなどMicrosoft製品の更新プログラム
 3.Microsoft製品以外のサードパーティのドライバ

 Windows 10の場合、アップデートは既定で自動更新になっています。ユーザーが設定を気にする必要はありませんが、アップデートを[Microsoft Update]に切り替えておくことで、さらに自動化されます。
 その手順は以下のMicrosoft 公式サイト内にあります。

Windows Update の利用手順 - Windows 10 の場合
 Windows 10 は、既定で自動更新が有効になっているため、更新を忘れることなく常にコンピューターを最新の状態にしておくことができます。また、Windows Update から Microsoft Update に切り替えることで、Windows に加え Office などすべてのマイクロソフト製品の更新プログラムをインストールできるようになります。
Microsoft 公式サイト・セーフティとセキュリティセンター

「機能更新プログラム」

 Windows 10では、定期的に「機能更新プログラム」というプログラムが配信されています。これまで春と秋のおおよそ半年おきにリリースがあり、OSは最新の状態にアップグレードします。また、Microsoftが開発した新しい機能が追加されるのもこのタイミングとなります。

 「機能更新プログラム」にはバージョン名がついていて、お使いのOSがどのバージョンであるかは、
  [設定]>[システム]>[バージョン情報]
で確認することができます。

 注意が必要なのは、このアップデートによって使っているアプリや周辺機器が正常に動作しなくなることがあります。
 昨日まで使えていたアプリや機器が突然動かなくなったというときは、このアップデートが適用されていないか、確認しましょう。

 機能更新プログラムはアンインストールすることが可能で、事前の設定で適用を(永久ではないが)延長することもできます。

 設定がそのままの場合は、自動的にダウンロードと適用が行われるため、ユーザーは何もする必要がありません。

 この自動更新が正しく動作すれば問題ないのですが、筆者のPCでは2018年春のアップデート[Windows 10 April 2018 Update(1803)]でインストールに小一時間もかかったあと、最後のビルドでエラーを起こし、元に戻すのにさらに一時間もかかりました。結局、2時間もかかって何も更新されなかったのです。後日、再度試みましたが、やはり同じ所でエラーが発生しました。

 原因は通信回線の遅さとも、アップデートのプログラムが大きくなりすぎたからとも言われています。

20180928002.jpg
※こんな画面のままで固まってしまうことも...

 Microsoftでもこの現象は把握しているようで、解決方法をコミュニティサイトで紹介しています。

Windows 10 - Windows Update に失敗する場合の対処法
 Windows Update で更新プログラムのインストールに失敗する場合の対処方法を紹介します。
方法 1 の対処方法から順番に実施してください
マイクロソフト コミュニティ・モデレーター/近藤茂 208年7月24日掲出)

方法 1 : トラブルシューティング ツールを実行する
方法 2 : BITS トラブルシューティング ツールを実行する
方法 3 : DISM コマンドを実行する
方法 4 : システム ファイル チェッカーを実行する
方法 5 : 更新プログラムを手動でインストールする
方法 6 : マイクロソフト コミュニティに問い合わせる

 お使いのPCが問題なく動作しているのであれば、システムの不具合は少ないはずなので、[方法 1]から[方法 4]までは省略しても良いでしょう。
 筆者は[方法5]の更新プログラムを手動でダウンロードしてハードディスクに保存のうえ、インストールしてみました。

 [Windows 10 April 2018 Update(1803)]では、アップデートプログラムをダウンロードできるサイトが用意されています。

「Windows 10 のダウンロード」(Microsoft 公式サイト)
Microsoft 公式サイト・ソフトウェアのダウンロード

20180928003.jpg
※「Windows 10 のダウンロード」サイト画面

 上記サイトにある[ツールを今すぐダウンロード]から、
 
 [・・・インストールメディア(USBフラッシュ ドライブ、DVD、または ISO ファイル)を作成する]
の項目をクリックし、記載の手順を読んでやり方を理解します。次に、isoファイルを書き込むメディア(USB、DVD等)を用意します。

 [ツールを今すぐダウンロード]をクリックして、ファイルをダウンロードします。

 作成したUSB、DVD-Rからアップデートを行います。

 この手順で作成したDVD-Rメディアから、事務所の複数のPCを更新しましたが、今のところ問題は発生していません。

 ようやく2018年春のアップデートが終わりましたが、もう次の大規模アップデートがスタートします。

「Windows 10」次期アップデートの名称が「October 2018 Update」に決定
 米Microsoftは8月31日(現地時間)、「Windows 10」の次期アップデートの正式名称を「Windows 10 October 2018 Update」に決定したと発表した。遅くとも10月中にローリングアウトすることになるだろう。
 前回のアップデートは「Windows 10 April 2018 Update」という名称で、4月30日に提供が開始された。その前のアップデートは「Windows 10 Fall Creators Update」で10月17日スタートだった。
ITmediaNEWS 2018年9月1日掲出)

 Microsoftは何のためにこうも頻繁にアップデートを行うのか。ユーザーの理解の及ばぬ部分もありますが、セキュリティの向上のためには仕方がないのかもしれませんね。(水田享介)


---------------------
「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別
---------------------
ニュースを読む
出来事
本・雑誌
IT関連

食と料理
教育
コメントを書く
お名前
URL
コメント
書籍購入はこちら 語学音声アプリ 公開中 閉じる