東京・六本木にある国立新美術館では、人の表現に焦点を当てた「肖像芸術」をテーマとした展覧会を開催しています。 この展覧会では、フランス・ルーヴル美術館が所蔵する肖像芸術作品から、約110点を選りすぐり、肖像が持つ社会的役割、表現上の様々な特質を考察しています。 ※国立新美術館入り口(撮影:丸島琴音) 「ルーヴル美術館展 肖像芸術----人は人をどう表現してきたか 」 会期:2018年5月30日(水)~2018年9月3日(月) 毎週火曜日休館 ※ただし8/14(火)は開館 開館時間:10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は、6月は20:00まで、7・8・9月は21:00まで開館 ※入場は閉館の30分前まで 会場:国立新美術館 企画展示室1E 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 観覧料:当日 1,600円(一般)、1,200円(大学生)、800円(高校生) 団体 1,400円(一般)、1,000円(大学生)、600円(高校生) ※中学生以下および障害者手帳をご持参の方(付添いの方1名含む)は入場無料。 ※7月14日(土)~7月29日(日)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)。 本展では3000年以上に遡る古代メソポタミアの彫像、古代エジプトのマスク、19世紀ヨーロッパの絵画・彫刻まで、幅広い時代、多彩な表現を一堂に集めています。 「権力の顔」と題されたジャンルでは、フランス皇帝ナポレオンがその絶頂期に作らせた《戴冠式の正装のナポレオン1世》(作・クロード・ラメ)の威風堂々たる全身立像からは、ヨーロッパ全土を手中に収めた圧倒的な権力を感じ取ることができます。 一方で、同時展示されているナポレオンのデスマスクには、権力の儚さをより強く印象づけています。まさしく、ルーヴル美術館だからこそ実現できた絶妙で巧みな演出といえるでしょう。 また、「アレクサンドロス大王の肖像」、「アウグストゥス帝》や「カラカラ帝」の古代ローマ皇帝像、「フランス王妃マリー=アントワネット(1755-1793)の胸像」など、世界史に名を残す権力者たちの彫像から、肖像がもたらした社会的役割とは何だったのかを、私たちは目の当たりにするでしょう。 ※展覧会内部風景、《アレクサンドロス大王(在位 前336-前323)の肖像》、通称《アザラのヘルメス柱》 「コードとモード」では、その人となりまでを表現するために、その時代のモード、流行りの衣服や装飾品さえも精緻に描かれることになります。 なかでも注目は、16世紀ヴェネツィア派の巨匠ヴェロネーゼが描く、肖像画の至宝とも言われる通称《美しきナーニ》。27年ぶりの来日です。高貴さと奥ゆかしさを併せ持つ貴婦人の美しさは今回も大きな話題になっています。 ※ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ) 《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》1560年頃 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado /distributed by AMF-DNPartcom このほかにも、ボッティチェリの《赤い縁なし帽をかぶった若い男性の肖像》、アルチンボルドの「四季」連作から《春》、《秋》など見落とすことのできない名画がずらりと揃っています。 ※サンドロ・ボッティチェリと工房 《赤い縁なし帽をかぶった若い男性の肖像》1480-1490年頃 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado /distributed by AMF-DNPartcom
※ 観覧券 プレゼントキャンペーンの募集は締め切らせていただきました。 |